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園長室便り6月号

社会生活の第一歩

トラブルやケンカから

 

新しい集団生活がスタートしてから、早2ヶ月が

経とうとしています。

新入児にとっても、クラスの環境というものに徐

々にですが、慣れてきました。

ですから、“仲間が居て何だか楽しい!!”とい

う実感も感じ始めましたね。

でも、思うようにいかない事もたくさんあって、

悲しい!!悔しい!!という思いもいっぱい味わ

機会も増えてきました。

進級児にとっても、新しいメンバーにやっと目を

向けるようになってきたところです。

友だちの名前の呼び方も「あの子」から「○○ちゃん

へと変化してきています。

 ですからこれからは、増々子ども同士の関わり

が増えてきます。

そして、関わりが増えますと、そこには衝突が生

まれてきますね。

当然の事かと思います。

そしてこの衝突(トラブルやケンカ)は教育の大

切な大切な教材となりますので、たくさんたくさ

ん経験してもらいたいと思っております。

これらの経験は、心と頭の成長に結びついていき

ますので、どうぞトラブルやケンカ、アクシデン

トは恐れず、大切な経験と捉えて頂ければと思い

ます。

            ★

 次に年長児・年中児・年少児、それぞれのトラ

ブルの姿をご紹介しますね。

 今回ご紹介します事例は、特別なものではあり

ません。

園生活では、一日中、これからご紹介するような

トラブルやケンカが生じています。その中から、

各々1例ずつご紹介させて頂きたいと思います。

 これらのトラブルやケンカは、辛くて悲しい経

験であっても、無駄な経験ではありません。

必ずそこから子ども達は大切な事を学んでいって

います。

 

【仲間を思いやる事】

【自分の気持ちを相手にしっかり伝える事】

【仲間の思いに耳を傾ける事】

【問題が生じたら解決を図る事】

 

等々、自らの力で学ぶ機会になっていっています。

 

年長児同士のトラブル

 

ちひろちゃんときっぺい君は、互いに側に寄って

は口論となり、毎日トラブルの連続でした。

この時担任は、2人の間に入って両者の思いを聞

きつつも、2人が互いの気持ちに気づきながら言

い合いを続けるのではなく、話し合って問題を解

決していけるような関わりを大切にしてきました。

 5月中旬の頃です。

 きっぺい君は【サクランボの実を守って収穫する】

と、やる気満々でとても張り切って誠先生と毎日

観察を続けていました。ところがやはり、途中で

嫌になり、悩み始めました。

 

これはどの子にも起きる事です。

継続してやり続けるというのは、この幼児期

の子どもにとっては、とても課題が高いので

す。ですから、どの子どもも途中で様々な複

雑な心を味わいます。

でも、幼児期の子どもでも途中で諦めてしま

った思いは、心にモヤモヤとして残ってしま

いますので、そのままには出来ません。

 

そこで、再び担任の出番となりました。

担当していた誠先生との連携を図った関わり方に

入ります。

 

 サクランボの実は今(5月20日現在)100個

以上赤々と熟し始め、順調に育っています。

 ≪5月上旬の頃の事です≫

 きっぺい君は、継続する事に負担を感じ、色々と

悩んでいました。

そこで担任はきっぺい君の思いに耳を傾けようと、

相談を持ちかけました。

 

担任:「きっぺい君、最近サクランボチームどう?」

きっぺい:「うーん…」と、目に涙を溜めています。

担任:「サクランボチームのきっぺい君のノート見

      せてもらったけど、毎日頑張っていてすごい

      なって思ったよ。」

    と話をすると、目から大粒の涙を流ました。

きっぺい:「あのさ、サクランボを育てるのは初め

        ての事だから出来るか分からない。不安。」

担任:「そうなんだ。出来るか分からないかもって

      不安だったんだね。教えてくれてありがと

    う。」

きっぺい:「でも、頑張ってみたい気持ちはあるから

         やめない。」と、継続して続けていこうと

         する意志もしっかりと伝えてくれました。

担任:「そっか。難しい事もやめようって思うんじゃ

      なくて頑張りたいって思うきっぺい君の気持ち

      が素敵だよ。」

担任の言葉に頷くきっぺい君。

担任ときっぺい君とのやりとりをじっと見つめていた

のは、ちひろちゃんでした。
様子を気にしてくれながらも、話しかけるのではなく

向かい側からじっと見守ってくれています。

担任:「初めての事に挑戦するのは、大人でもとって

      もドキドキするんだ。だからきっぺい君の気

      持ちとってもよく分かるよ。」と、言葉を伝

      えると向かいにいるちひろちゃんも

   「うんうん」頷いています。

 

きっぺい君が不安な気持ちから涙を流していると、

静かにちひろちゃんがやってきました。

そして最初は、話しかけるかそっとしておくか迷い

ながらも「きっぺい君、どうしたの?」と声をかけ

てくれました。

も、顔を背けて言葉を返す事が出来ない状況の

です。

ちひろちゃんは、そのようなきっぺい君の思いも察

知したのか、なんども「どうしたの?」と、聞く事

はせず、「何かあったのかなぁ…」「どうしたのかなぁ…」

と、小さい声で呟きながらきっぺい君の近くを歩

ちひろちゃんの姿がありました。
そこで、きっぺい君に代わって担任が状況を話す事

にしました。
 

担任:「ちーちゃん、きっぺい君の事を気にかけて

      くれていたんだね。近くでお話をしてくれた

      り、「どうしたの?」って聞いてくれたりし

      てありがとうね。今、涙していて、きっぺい

      君の言葉でお話する事が難しいから、私が話

      してもいいかな?」
     「きっぺい君ね、今サクランボチームを一生懸

      命頑張っているんだけど、初めてサクランボを

      育てるから不安な気持ちもたくさんあったんだ

      って。」

ちひろ:「そうだったんだ。

    確かにドキドキするよね。」

担任:「うん。ちーちゃんもきっぺい君の気持ち分かっ

      てくれてありがとうね。」

ちひろ:「分かったよ!」と、今まで遊んでいた場所に

       戻り、何やら作り始めました。
       すると数分後、

    きっぺい君のところへ来てくれ、

ちひろ:「きっぺい君、大丈夫だよ。ちーがきっぺい君

        が頑張れるようにって、お守り作ってきたか

        らね。」

きっぺい:「えっ?」

ちひろ:「はい!お守り。きっぺい君、サクランボチー

        ム頑張ってね。」と、自由画帳で作ったメダ

        ルのお守りをきっぺい君に手渡してくれまし

     た。


“きっぺいくんがんばれ!”の文字ときっぺい君のイラ

ストが描かれていました。


担任:「きっぺい君の顔が明るくなった!ちーちゃんが

      きっぺい君にお守りを創ってくれて、その

    パワーが届いたのかな?」

きっぺい:「うん、嬉しい…」と、しばらくメダルを

     見つめていました。

 

その翌日の出来事です

きっぺい君は登園してくるなり、部屋の片隅でちひろ

ちゃんと何やら話をしていました。

きっぺい:「ちひろちゃん、きっぺいがちひろちゃん

      に時々嫌な事言ったり、意地悪しちゃう

      事があったよね。強い言葉で話したり…」

ちひろ:「うん。ケンカしちゃった事もあったよね。」

きっぺい:「いやな気持ちにさせてごめんね。ついつ

      い言っちゃってさ。」

ちひろ:「大丈夫だよ。ちーもケンカして怒ったりし

     た事ったから、ごめんね。」

きっぺい:「大丈夫だよ。」と、嫌な気持ちにさせて

      しまた事を振り返りながら、自分の気

      持ちをしっかりと伝えていたのです。


そしてちひろちゃんも。きっぺい君の目をしっかりと

見つめ、決して責めたり、怒ったりする事もなく、

きっぺい君の思いを受け止め、自身の事も振り返りな

ら自分の思いを伝えていたのです。

今回のアクシデントは、これまでの2人の間で生じて

いた論についてまで互いに振り返っていたのでした。
やはりこれまでの2人の間の口論は、無駄ではなかっ

たのすね。
幼い年齢であっても、自分のやった事はちゃんと自覚

してます。

今回の体験は2人の子どもの心を、少しではあります

が、優しさや逞しさに結びついていったものと思いま

す。

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