ホームページ募集要項お問合せ電話番号やまびこ幼稚園
やまびこのモットー遊びながら学ぶ園庭紹介やまびこのイベントやまびこの歴史・活動やまびこのQ&A子育てのヒント交通アクセスとバスルート

カレンダー(更新記録)
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2019 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
<< 園長室便り11月号 | main | 園長室便り 冬休み号 >>
園長室便り12月号

『伝わる言葉』

 

言葉の深い意味を理解して言葉にする子ども達

(体験を通して)

 

年少・年中組編〜

 

<必要に応じて自分の思いや考えを相手に伝える>

という行為は、とても大切な事と思います。

ところが、言葉の発達がまだ未熟な幼児期の子ども

にとっては、相手にしっかりと自分の思いを伝える

という事はとても難しい事かと思います。

伝えたい内容の一部であればほぼどの子も大丈夫で

す。でも、考えている事や思っている事を相手にし

っかりと理解してもらえるように伝えるという事は、

非常に困難な年齢です。

 ところが、生活体験を豊かにし、その中で心と頭

をフル回転していく生活を積み重ねていきますと、

幼児とは思えない様な力を発揮してきます。

「明日は砂糖と箸を使うから用意して!!」という

比較的簡単な伝達から、「これは芋のつるを切って、

水に浸けて、朝になったらごま油とめんつゆで味を

付けて食べるとおいしいんだよ。」(年少・かえで

ちゃん)と、年少児でも感じた思いまでしっかりと

伝えられる様になってきます。

そして、年中児も「おいもはとてもおいしかった!

おいもは、ひかりだけの力ではない!さくら組全員

の力でできたもの!あと香名先生と、辞めちゃった

なほちゃんの力も入っている!!だからとってもお

いしいんだよ〜」(年中・ひかりちゃん)と、心で

感じた事、自分で考えた事をしっかりとした言葉で

お母さまに伝えてくれていました。

 今回は保護者の方々の連絡帳から寄せて頂いたも

のですが、このようにして子ども達の言葉を拾って

いくだけでも、子ども達の成長の姿を感じる事が出

来ますね。

 2学期前半までは、一つの単語でさらに一番最初に

感じた事のみを言葉にして伝える子どもがほとんど

でした。

ですから、何を伝えたいのかが、とても伝わりずら

い状態でした。

でも、地道に一つひとつの体験を積み重ねていきま

すと、しっかりと考え、大切な事を心で味わい、適

切な言葉で表現してくるようになります。

 

 子ども達は、自分のやりたい事を実行に移したり、

又友だちと一緒に遊んだり、トラブルを起こしたり…

そして、たくさんの行事を一つひとつ創り上げてき

たりと、いっぱいの体験を積み重ねてきました。

それは決して楽しいことばかりではありませんでし

た。

ケンカをしたり、アクシデントが起きて悩んだり、

困ったりと、困難な状況も味わってきました。

 それらの体験の全てが子ども達を育てましたね。

 

≪先の2人の方の連絡帳をご紹介致します≫

 

 

☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 

 

          ★

 

そして、その体験は、言葉の表現のみならず、心で

の味わい方まで豊かにしてくれたのです。

次に、年少児の姿をご紹介します。

 10月。

 卒園生の先輩が里帰りでぺんぎん組にやってきま

した。そして、得意の【文字書き遊び】をし、頑張

った印としてのプレゼント(折り紙のカブト虫など

です)を手にして喜んでおりました。

そして、ぺんぎん組の子ども達はそのプレゼントに

釘付けです。

「すごーい!!」「かっこいい!」と、先輩へ歩み

寄って行く子ども達。

すると、先輩のいくや君はこの【文字書き遊び】の

事を熱心に語って聞かせておりました。

「これは【文字書き】をしたらもらえます。

文字書きっていうのは、紙にいっぱい線が書いてあ

って、その線の中に文字を全部書くと、職員室で好

きな折り紙をもらえます。」と。

その時担任は、その文字書きの用紙を子ども達に見

せました。即、反応をしてくる子ども達。

「やりたい!!やりたい!!」と。

ところが、キラキラした目で、興味を持ってやり始

めたものの、半分書いたところでため息をつき始め

たゆうせい君。

「まだまだある!こんなにあるのかぁ〜。沢山書い

たのにまだこんなにあるよ!」と、先が長い事に気

持ちが萎えてきました。何しろ、文字書き用紙には

マス目が216個もあるのです。

それを全て埋めなければなりません。

時々担任に励まされるものの、すぐまた愚痴とため

息が…。

また担任が「本当だね。沢山書くところがあるから

全部書くためには、頑張らないといけないね。

こんなに書くには、頑張らないと書けないね。」と、

エールを。

すると「頑張る!!」「でも疲れる〜」と、本音を

口にしながらも続けています。

決して投げ出したりはしませんでした。

そしてやっと完成!!「頑張るって、疲れるね。」

と、実感を込めて喜びを味わっています。

カブト虫の折り紙を手にして!!

そして、素晴らしい事に2枚目へ即挑戦!!

2枚目のつぶやきは「これ、楽しい!!」でした。

<大変さを乗り越えた後の楽しさ>を実感したゆう

せいくんでした。

今回は、ゆうせいくんのつぶやきとしての言葉の表

現でしたが、深い心で味わった体験を、短い言葉で

すがしっかりと伝えてくれていましたね。

 

体験からの学び 〜年長児編〜

 

 今、年長児は12月7日のお楽しみ会に向けて、

頭と心をフル回転させ、活動に取り組んでおります。

子ども達は、運動会同様、自分達の力でお楽しみ会

を創り上げたいと考えました。

「お楽しみ会という行事をやるか?やらないか?」

というところから、3クラスで相談し、結果は

「幼稚園最後のお楽しみ会だから、やりたい!」

でした。

そして、「年中の時よりも、もっと真剣にやりたい。」

と決めた子ども達でした。

そして3クラス85人全員で一つの劇『赤いクレヨン』

と『合唱』をやりたいと決め、スタート致しました。

 でも、やりたい気持ち満々でスタートしたものの、

課題や問題もたくさん。

何しろ、85人で一つの劇をやるのですから、配役

選びも大苦心の子ども達でした。

一つの役に希望者が重なったり、逆に足りなかった

りと、劇が成り立たない状態が生じ頭を悩ませてお

りました。

運動会の時と同じように、一人ひとりの意見を大切

にしながら、何度も相談を重ねながら進めてきまし

た。

結局希望者が重なったところの役決めは、オーディ

ションという形をとる事になりました。

そこでもたくさんのアクシデント・トラブルが生じ

る事態となりました。

劇のテーマは<真剣に取り組む事とは?>

<友だちとは?>と、本を読み込む事で子ども達が

抱いた思いです。

本から読み込んだ思いを、お客さんに分かってもら

うためには、どう身体や言葉で表現しからよいのか?

を意識し始めた子ども達です。

ですから、オーディションで役を決める時も、相手

にわかる様な表現が必要である事は皆分かっていま

す。

ただ、どの様に表現したらよいのか?の体験が少な

く、どうしたらよいのか?と悩む事の方が多い状態

の子ども達でした。

一人の子が、覚えたセリフに手の表現をつけると、

見ている審査員の子ども達が「分かり易いね。」と

評価。すると、どの子も自分で考えた表現をプラス。

又、「声がはっきりして、言っている事がしっかり

している。」と感じた時には、発言の仕方に工夫を

加えたりし、子ども達は仲間の力を自分の力として

取り込み、オーディションに臨んでおりました。

家でもセリフを練習してくるからと担任と約束した

り、幼稚園でもセリフをノートに書いて、役に対す

る自分の思いを強めようとしたり、役作りの姿勢を

高めていきました。

 そのようにして臨んだオーディションでしたので、

どの子も真剣な思いで、皆の前(審査員の子ども達)

で表現した子ども達でした。

 

           ★

 

そして、こんな事も。

オーディションは3クラス全体で行いますが、その前

にクラスの中でも練習を重ねていた子ども達でした。

登園した子どもから、自分がやりたい役の表現をクラ

スメイトに見てもらっている時の事です。

クラスの中は、オーディションの熱気に包まれていま

す。そこへくらま君が登園。

クラスへ一歩足を踏み入れた途端です!くらま君の足

ががたがた震え始めたのです。

不安な表情のまま、立ち尽くすくらま君。

 

担任:「どうしたの?」

くらま:「忘れてた…。今日きつねの役、誰

がやるのか決める日って忘れてた。言われた

日は覚えていたけど、その後は忘れちゃって

た…。」

 

担任:「今日のオーディションまでは時間があるけれ

    ど、どうする?」

 

くらま:「練習したい。でも、本も忘れてきちゃった…。」

と。

 

でも担任と出来る限りの練習をして、クラスオーディ

ションに臨みました。

子ども達は、廊下で順番を相談し合い、くらま君は一

番最後の出番となりました。そしていよいよくらま君

の出番です。

しかし、くらま君はなかなか部屋に入ってきません。

廊下を見ますと、本を握りしめ台詞に目をやるくらま

君の姿がありました。

「くらまの番だよ。」の担任やクラスの仲間の声は、

ほとんど届いていない様子です。

担任がくらま君の傍まで近寄り、改めて順番が来た事

を伝えると、こくりと頷いて入室しました。

しかし、本から目が離せません。

そして足が震え、目からは涙が。

「頑張れ、くらま…!」と仲間達。

「まだ本番ではないから、力を貸す事は出来るよ。

一緒に読んでみる?」との担任の提案に「うん。」と

くらま君。

何とか、クラスオーディションで少々余裕を取り戻し

ていました。

 そして、オーディション本番。

くらま君の番が来ました。駆け込み練習ではありまし

たが、台詞を言う事が出来ました。

結果は合格。クラスに戻ると、残念ながら合格しなか

った子ども達の涙する声が。

土曜、日曜の休みの間に一生懸命練習してきた子ども

達もいれば、オーディションの事を忘れてしまってい

た子どももいます。努力が報われない事も。

そして、クラスに戻ってからくらま君に「オーディシ

ョンどうだった?」と言葉をかけました。

すると、「俺さ、明日から頑張らないとって思った。

次は俺が頑張らないと…!」と、オーディションに受

かった喜びの表情ではなく、オーディションに向けて

何もやってこなかった自分の姿をしっかりと受け入れ

ていたくらま君でした。

 

担任:「私が今くらま君に伝えたかった事を自分で気

    付いていたんだね。お休みの間にきつね役に

    なりたかった子ども達はたくさん練習してき

    たみたい。でもなれなかった子どももたくさ

    んいたね。今回くらま君が選ばれたって事は、

    最後まできつね役を頑張るって事なの?」


くらま:「うん。あのさ、選ばれなかった友だちもい

    るから、俺も真剣な気持ちで頑張りたい。」
 

担任:「私も、くらま君の事一生懸命応援するね。

    だから今日の事、そして今思った気持ちを大

    切にね。」
 

次の日から、毎朝登園するとすぐ「おはよう!あのさ

…」と、くらま君からのコメントがあります。

ある日は本を忘れてしまった事。

ある日は台詞を書いたノートを忘れた事。
そしてまたある日は道具を全部持って来られた事。
お家でいっぱい練習してきた事。
どんな事でもくらま君は毎朝伝えてくれるようになり

ました。
 

くらま君のお楽しみ会に向けての気持ちが強くなって

きている事を感じています。
また、きつね役の中で台詞の割り振りを考えた時に、

自分はオーディションの練習をしてきていなかった

事をきつね役の友だちに伝えていました。

くらま君は、真剣に練習をしてきた友だちを優先し

て、台詞が選べるように、誰も選ばなかった台詞を

自ら選択していたのでした。
今回、オーディションの練習をうっかり忘れてしま

った事をきっかけに、真剣に向き合うという事は一

体どういう事か、失敗からどう成長に変えていくか

を、くらま君の姿を見て、学ばせてもらいました。

 

           ★

 

きほちゃんの希望の役にもたくさんの仲間が集中し

てしまいました。そこでオーディションに。

きほちゃんは幼稚園ではとっても張り切り、自分の

やり方で練習に熱を入れていました。

すごく前向きな姿勢に担任も頼もしさを感じており、

他のクラスメイト達もきほちゃんからその刺激を受

け、皆各々オーディションのための努力をしていま

した。ところが家では本音もちらほらと。

「オーディション、頑張る。努力もするけど、負け

るかもしれない…。」と。“最初から諦めたり、投

げ出したりする事なく、頑張ろう!”という強い思

いがありながらも、運動会のリレーの時の事が頭を

かすめたのでしょうか。ちょっぴり弱音を吐きなが

らも家でもオーディションの事を真剣に考え、もち

ろんクラスでも前向きな姿勢のきほちゃんでした。

 

           

 

実はきほちゃんのクラスでは、運動会の時のリレー

競技で、努力に努力を重ねていました。

いつも2位や3位の結果となり、1位になれるため

の対策を考え、それに基づいた練習方法の工夫等を

真剣に考え、実行に移していたのでした。

ところが、その努力も報われない事が多く、

「頑張ってもだめな事もある事」の実感もしていま

した。でも、でも、です。その時の子ども達は、

「それでも諦めないで頑張る」と、結果を重視する

のではなく自分達の<気持ちの充実感を味わう>事

を考えていたのでした。幼児期の子どもの心の逞し

さは、本当にすごいですよね。大人以上の前向きな

姿勢を見せていたのですから。

 

           ★

 

そしてきほちゃんもオーディションに合格。

でも、大喜びする事なく、神妙な表情に。

オーディションなので、全員選出されるはずがなく、

もれてしまう子どもも出て来ます。

オーディションの前には、クラスのみんながやりた

い役になれるようにと、個々に各々努力し、頑張っ

ていたので、仲間の気持ちも分かっています。

頑張っても必ず選ばれない人が出て来る事が分かっ

ているので、その仲間の気持ちを思い、考えたきほ

ちゃんでした。

くらま君と同じですね。

真に仲間の事を考えられる子どもに、本当に感動で

す。

 

           ★

 

そして、皆各々の役に落ち着き、グループ毎に練習

をしようという事になりました。

そこでも子ども達は仲間の事を考えて行動をとって

いました。

活動が進んでいきますと、互いの意見が合わない事

もしばしばです。

その時子ども達は、互いに納得するまで話し合い、

自分達で結論を出そうとしていました。

きつね役のメンバー8人も真剣な表情で話し合いを

続けておりました。

もう1時間も話し合っておりますが、それでも結論

が出せずにいました。

子ども達の悩んでいる事は、きつね役のどの場面を

誰がやるか?で揉めていたのです。

<どの場面に誰がふさわしいか?>

<なぜその場面を表現したいのか?>

<その場面はとても大切な場面だから、しっかりし

た人がいい!>

等々、互いに感じた事を意見として出し合っており

ました。

すると子ども達は、仲間の意見を聞きながらも自分

の思いと照らし合わせて、どこの場面が自分にふさ

わしいか考え始めました。

そして、各々の場面の役が決まっていったのです。

が、一つの場面だけはなかなか決まらずにいました。

「どうしてもやりたい!!」という強い思いを表わ

したのが、きほちゃんとりこちゃんの2人でした。

その場面に、強い思いを寄せている2人の意志はと

ても固く、その真剣さは他のメンバーの子ども達に

も伝わっておりましたので、誰も軽々しく「ジャン

ケンで決めたら?」等という安易な意見を出す子ど

もはおりませんでした。

2人はもとより、他のメンバーの仲間達も真剣な面

持ちで考え込んでおります。

すると、くらま君が、「自分の考えた表現を皆の前

で見せて欲しい。」と提案。

皆も納得してその案を受け入れ、ミニオーディショ

ンが始まったのです。

2人共とても真剣でした。そして選ばれたのは、

きほちゃんでした。

2人共力を出し切った結果でしたので、きつね役の

メンバー全員も納得の様子。

 

そして、オーディションが終了し、担任の元でつぶ

やいたきほちゃんの思いが次のものです。

「皆真剣だった。きほも絶対にこの役がやりたかっ

たから、真剣だったけど、その気持ちは皆同じだと

思った。だから、皆に選んでもらったから最後まで

気持ちを込めて、きつね役頑張る。」と。

 

幼児とは思えないような深い心の思いを感じ取って

いる子ども達。本当に豊かな心の子ども達ですね。

                 

           ★

 

お楽しみ会は運動会と同様に、子ども達が一つひと

つ創り上げています。

自分達で考えた事を実行しながら、その過程で生じ

るたくさんの課題やアクシデント、トラブルに対し

て、素直に向き合い、自らの体験を深めていってい

ます。

幼児期とは思えないような、心の味わいもしっかり

と受け取る子ども達です。

大人が反省し、学ばなければならないような事を、

子ども達は教えてくれるのです。

子ども達の素直な言動が大人を育ててくれています。

 

〜お楽しみ会活動 年長編〜

 

各パートに分かれての練習風景。

お互いに役を演じ合いながら気付いた事を伝え合い、

劇を作り上げていきました。

 

劇の題材に選んだ童話を何度も読み込み、何をどういう

ふうに伝えていくか、自分たちでじっくり考える時間も

とりました。

 

考えたセリフをノートに書きました。

言葉を選びながら登場人物の気持ちをどう表現するか考え

ていました。

 

こちらは、自分たちの役の中でそれぞれどこの場面を演じる

か相談中。セリフの内容も考えていました。

 

 

こちらは、踊りで役を表現するチーム。

何をどう表現するか、踊り方を考え中。

 

 

| 園長先生のコラム | 16:13 | - | - |

HOME|募集要項|園長室だより|子ども達の風景|幼稚園に入るということは

やまびこのモットー|遊びながら学ぶ|園庭紹介|イベント|歴史・活動|Q&A|子育てのヒント|アクセス&バスルート

Copyright(C) 学校法人旗立学園 やまびこ幼稚園 〒982-0215 仙台市太白区旗立3-8-30 電話 022-245-2248