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園長室便り 3月号

 

 

皆様のお子さんから、沢山の学びを得ることが

出来ました。子ども達に感謝の思いでいっぱい

です。

子ども達のあの小さな小さな身体と心の中に秘

めている能力の高さには本当にびっくりです。

今年も、去年とは違ったまた新たな子ども達の

能力の発見が沢山ありました。

 

 子どもをちゃんと理解した上で、保育をしなけ

ればならないのですが、まだまだその力が足り

ませんでした。

細かいところまで子ども達と関わっていきますと

これまで見えていなかった姿を子ども達は見せ

てくれるのです。

もっともっとたくさんの能力を秘めているのだなー

と感じる毎日でした。


                             ☆

 

1学期から、年長児に日本の都道府県に関する

教材を各々の子どもの状況に合わせて提供して

きました。

 教材の提供の仕方や生かし方はもちろん個々

に皆違うのですが、クラスによっても様々でした

ので、その子どもの反応はとても面白いものでし

た。

 

 ひまわり組では、各都道府県の形や特産物に

興味を示していました。

そして、日本を9つに分けた地方毎にジオラマを

作り始めたのです。

立体にするためにかなり苦労していました。

又、絵の得意な子や文字書きが得意な子、調べ

るのが好きな子と、各々の能力に合わせた分担

をするなど、仲間と協調体制も万全でした。

もちろん、意見が合わず、喧嘩トラブルもたくさん

やっておりました。が、最後には、意見がまとまる

のですから、すごいです。

 実はこのジオラマを10月の入園説明会の時に

使いたいから貸して欲しいとお願いしました。

すると、子ども達は はた‼ と立ち止まり、自分た

ちが作っている地図は、本当の物とは違っている

からやり直しし、ちゃんとした物を提供したいと考

えました。

 最初のジオラマは、自分達の思うまま、気の向く

ままに作成していました。

宮城県の隣に埼玉県があったりしていたのです。

でも、子ども達は、「それはおかしい。本当ではな

いね。小さい子が間違って覚えると大変だし、園

長の希望にはちゃんと応えなければいけないから」

と意識を変えた取り組みに変化していました。

 もちろん、それ以降の取り組みは全て正しいもの

でした。

 そして、2月13日に9地区全て完成しました。

さらに、子ども達が次に考えたのは、園長に、作成

したものを全て発表したいというものでした。

子ども達が楽しんで取り組んで来た9地区の作品を

どのような形で発表するのか!!と、とても楽しみに

しておりました。

それは、発表地区を分担し、各々の子どもが自分の

分を発表するというものでした。

各々が自分の意見を出し、話し合いで決めていまし

た。そして、その発表内容です。各地区の特産物や

特徴など、原稿を作り、それを見ながらことばで発表

していくというものでした。

これらは全て子ども達の自主的な活動でした。

 

                                               ●

 

 そして、ゆり組では。日本地図に関する本やイラスト、

都道府県クイズ、パズル、カルタ、特産物の絵など様々

な教材・道具を担任が用意していました。

そして、子ども達の動きに合わせた提供の仕方をして

おりました。

この都道府県遊びは、子ども達の大好きな遊びの1

つになっていきました。

子ども達は時々その教材を手にし、興味を深めて行っ

たのです。

そして、2学期後半。

大川原りく君が「日本地図全部わかった」と、全部形

(1つ1つの県の形に興味を示したのです)で47都道

府県を覚えたと知らせてくれました。

りく君は日本地図のパズルが大好きで、何度も何度

も楽しんでいました。

そして、その成果を2学期の終業式の日に全園児の

前で披露してもらいました。

 この、りく君の頑張りはクラスの他の子ども達の興

味関心へと広がり、都道府県名を覚えることを楽しみ

始める子どもも大部出てきました。

そして、県名の書いていない日本地図を持ってきて、

私に確認も求めてくる子ども達も増えてきました。

うろ覚えの私が戸惑っていると、「園長先生、そこ」と

度々助けてくれるもとのり君でした。

 

すみれ組でみづきちゃんと県名の確認をしていた時

ことです。

そこにはゆり組のえなちゃんが来ていて順番を待って

くれていました。

みづきちゃんも集中しながら、県名を伝えてくれてい

ます。

でも、九州地方の1つの県がなかなか出てきません。

10分、20分と頭を巡らせています。

 そこで私は、九州地方の県名を7つ書き出してみる

事を提案。

もちろんとても素直に書き出すみづきちゃん。

完成したところで、ゆり組のえなちゃんに声を掛けま

した。「えなちゃん。九州地方全部言ってみて?」と。

えなちゃんはみづきちゃんがやっている時、口の中

県名を呟いていましたので、声を掛けてみました。

そして、みづきちゃんにも。

「みづきちゃん。えなちゃんが言っている時、自分で

書いた7県をよく見ててね。」と。

えなちゃんはリズミカルに7県をスラスラと。

すると、「あっ!!分かった。佐賀県だ!!」と自分の

メモを見ながら忘れてしまっている所に気付いたみづ

きちゃんでした。

その後、えなちゃんはそのまますみれの部屋で都道

府県の全部を伝えてくれました。

それも4分で。

ゆり組では友達同士でも県名を確認し合ったりと、他の

遊びと同様に1つの遊びとして、47都道府県を楽しんで

います。

 

                                                   ●

 

 すみれ組でもはるかちゃんが「10分で覚える日本

地図」の絵本を自宅から持ってきてくれました。

それを園でも購入し、遊びの環境として準備しました。

他にも日本地図に関する教材を沢山用意し、子ども

達の目の付くところに整えておきました。

すると、徐々に、都道府県名を覚える楽しみが増し、

「私は東北地方が言えるようになった」とか、

「四国地方だけ言える様になった」等と、担任に伝え

始める様になりました。

そして、仕上げを園長に希望してくるのです。

地図片手に。

私の所で、記憶した都道府県名を全て披露出来ると、

大満足の子ども達でした。

 

                                                 ○

 

 この、日本地図を提供した意図はただひたすら覚え

て記憶するという記憶力の訓練としては捉えておりま

せん。

又、覚える為の競争力を煽るものでもありません。

それは子ども達が47都道府県に興味を抱き覚えよう

とする意欲に結びつき、それを覚えるまでのプロセス

の中で生じる育ちを考えています。 

又、幼児の子どもの記憶する能力が高いのでそれを

いかに楽しんで使いこなすかも意図しておりました。


                                                    ●

 

 さて、すみれ組の子ども達の姿に戻します。

佐藤りく君は、担任に全部言えるようになったから聞

いて!!と希望して、全てOKとなり、私の方にもやっ

て来ました。

 場所が変わり環境が変わりますと、子ども達はとて

も緊張するのか、途中から悩み始めます。 

1月31日にやって来たりく君も然りでした。

順調に進んだものの途中残り10県を残し悩み始めま

した。この10県の為、りく君はどうしたと思いますか。

何と!!悩み始めてから1時間20分。思い出す為には、

体は少々揺らすものの、ずっと集中が途切れず、頭の

中で既に口にした県と、まだ出てきていない県を探り

合っていたのです。

眼球の動きで必死さが伝わってきます。

 この日、りく君は午前と午後の2回、私の所へやっ

て来て、成功するまで諦めませんでした。

午後はお迎えの2時を過ぎても継続する気持ちは途切

れずお母さんに待ってもらう形になりました。

気持ちの維持は保っていたものの明日に持ち越す事に

しました。

ほぼ1日、都道府県で頭をいっぱい使ったりく君でした。

それから4日間。りく君の「諦めない強い気持ち」が継続

したのです。

インフルエンザの学級閉鎖も入り、間をあけての取り組

みですが、前日の続きではなく、毎日1からやり直してい

ました。そして、5日目、全てクリアとなったのでした。

何と!! 11回、私の所に足を運んだのです。

いつも自らの意志で。

本人の達成感は絶大なようで、クラスに戻ってから

「すごく楽しかった」「いやー!!楽しかった!!」と、楽し

さを連呼していた様です。

常に前向きの姿勢で、何度もつまづいたものの、それを

乗り越えた実感を味わっていたようです。

 この5日間の間、私もりく君に色々な言葉を掛け続け

ました。

本人が継続している姿・悩みながらも決して逃げ出さ

ず、挑み続ける姿・今、やっている事は小学生でも難

しい事である事・諦めずにやり続ける事は心が強くな

いと出来ない事等・・・。

そして、1日の終わりに「どうだった?」と聞いてみました。

「楽しかったけど、疲れた」と本人。

「疲れるってどういうことだかわかる?」と重ねて聞きます

と、「一生懸命、頑張ったという事」と返事がありました。

 この時、私はりく君の心の育ちを感じました。

やはりただ単に都道府県を覚えるという事を行ったの

ではありませんでした。

自分の心と向き合ったのではないかと感じました。

難しい状況を目の前にすると、私は逃げてしまうので

すが、避けずに乗り越える事の大切さを教えてくれま

した。

 

                                      ☆

 

 この、47都道府県という教材を子ども達は自分の

楽しい遊びとして捉えている事を感じました。

輪車遊びも自転車遊びも。絵本作りも。

そして、音楽の演奏会やこまや踊りの発表会の計画と

その実施等もやはり同じ線上にあると感じております。

 幼児期の子どもは、大人から見ますととても難しい課

題でも、それを遊び化すると、どんどん先へ進み続ける

姿に変化していく事を子ども達から教わりました。

 

                                      ☆

 

 この年長児の姿は下の学年の子ども達もちゃんと視

野に入れており、自分の力として取り込んでおりますの

で、次の年度に生かしていってくれる事でしょう。

 

                                      ☆

 

 1年間、保護者の皆様方には園の方針をご理解頂き、

お子様を園に送り出して下さり、心より感謝申し上げま

す。

至らない所が沢山あったにも関わらず温かく支えて頂

きました。

本当にありがとうございました。

 

 

【都道府県ジオラマ地図】

 

北海道地方

 

東北地方

 

関東地方

 

中部地方

 

近畿地方

 

四国地方

 

中国地方

 

九州地方

 

沖縄地方

 

2月のお別れ会の時にお家の方にも見ていただき

ました♪

 

〜こんな感じで作っていました〜(10月)

 

 

 

 

10月の時点では、5つの地方ができあがってい

ました。ひまわり組の女の子12名で作りました。

(撮影時1名欠席)

 

 

 

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