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園長室便り10月号

〜良いことも悪いことも全て体験から〜

 

一輪車遊びを懸命にやっていた年長さん。

その日はとても暑い日で暑さ対策もしっかり

実行していました。

ところが、帽子もすぐにカラカラの乾燥状態に。

 

そこで再び帽子を濡らす為水道に出向きました。

さすが年長さんです。暑さから身を守る為、しっ

かりと対策を練っています。

そして、一輪車はどうしたでしょうか。

水道まで75m位の距離がありますので一輪車を

の隅の方へ置いて行きました。

そこへ年少児が首を傾げながら一輪車を抱えて

練習場へやってきました。

しばらく持参した一輪車と格闘。

実は乗り心地が良くない一輪車でした。

すると、先の年長児が置きっぱなしにしていった

一輪車が目に入ったのです。

それは昨日も使った物で、小さい体にもピッタリ

合っていたものです。

にっこり笑って一輪車を交換し、気合いを入れな

おして再び練習へ。

置きっぱなしのものは当然使われてしまいますね。

 そこへ先の年長児が戻ってきてびっくり。

自分が置いて行った物と違う物が置いてあるので

キョロキョロと辺りを見回しています。

するとすぐ目に入りました。

「私の物を勝手に使わないで!!」と少々声も荒

げて。

その様子に気付いたちひろちゃんは、自分から年

長児の方に近づき、「どうしたの?」と声を掛けて

います。

すると、年長児は声を荒げて

「これ私が使っていたのに、何で勝手に使ったの?」

とちひろちゃんに伝えていました。

ちひろ「え、でも これ ここに置いてあったから使っ

たの。だって自分で使った自転車とかは自分で片づ

けなきゃいけないでしょ。だからこれ、ただここに置

いてあったから使ったの!」

そのようにちひろちゃんが切り返すと、年長児はとて

も悔しく、悲しくなり泣きじゃくり、

「ちょっと置いておいただけだったのに…」と近くにい

た年長児にそのことを訴えていました。

「そうなんだ。黙って使ってごめんね。」と、ちひろちゃ

んは自分からそのことを謝りました。

そしてさらに「でも、そういう時は近くにいるお友達に

一輪車を預かっていてもらえばいいんだよ。私も自転

車とか途中の時、預かってもらうんだよ」と、自分の体

験を踏まえた話を年長児相手にしたのです。

その後、気持ちの落ち着いた年長児は年少児の傍に

寄り、「ちゃんと分かるように誰かに頼んでいけばよか

ったと思う。ごめんね。」と年少児にしっかりと謝ってい

ました。この年長児の行為も勇気のいる事ですね。

ちひろちゃんも「使っていいかちゃんと確かめてから使

うようにする」「貸して!と言えばよかった」等の事に気

づき、互いに握手し、クラスに戻りました。

そしてその出来事を担任はクラスの皆で話し合う機会

に致しました。

 

                                  ●

 

 年長児が一輪車を置きっぱなしにして次の行動に移

ったのは私の視野にも入っておりました。

トラブルが生まれるチャンスかなと感じ、推移を見守る

ことにし、そのことを年少の担任に伝えておきました。

案の定、とても素晴らしい体験になりましたね。

口や手を出さず見守ってよかったと思いました。

年少担任も子ども達の傍に寄り様子を見守っただけで

した。全て子ども達だけで解決したのです。

 この体験はこの2人だけではなく、周りにいた子ども

達全員の体験となりました。

解決の途中では勇気が必要だったり、相手に伝わる

言葉の表現が必要だったりと、短い時間の中でどうし

たらよいかを考え、そして、実行に移していかなけれ

ばなりません。その事に気づくチャンスが今回のトラ

ブルの中には沢山ありました。

そして、年少担任はその場に居合わせなかった他の

子ども達にも仮の体験ではありますがそれを提供す

ることにしました。当事者のちひろちゃんが実感した

ことですので、その体験をみんなに伝える事は、他の

子ども達にとっても沢山の気づきのチャンスとなりま

した。下の学年の子ども達はこの様な仮想体験の中

でも沢山の気づきに繋がっていきます。

 

                              ☆  ☆

 

9月中旬にもこんな事がありました。

2学期に入り、子ども達の心と体が逞しくなってきまし

た。先の年少児の様に一輪車に挑戦する子や自転

車乗りを張り切る子も沢山。

手足の協応力や手の握力等、徐々に力がついてき

ていますので、その力を生かす遊びに目が向いて行

っています。

 年少児のけいすけくんが自転車を片付けようと倉庫

に向かう途中にアクシデントが起きました。

遠くにいる私の姿が目に入ったのでしょう。

私を大きい声で呼んでいます。

駆けつけてみますと、自転車の補助輪ががテントの支

柱に引っかかり、いくら引っ張っても動かない状態でした。

「何か困ったことがあったの?」

「子どもが困ってる時大人に助けて貰う事はとても大事な

事だもんね。それで私を呼んだのね。けいすけくんはそれ

が出来る子どもで私は嬉しいな。」と声を掛けますと、

「これ動かないの!」とけいすけくん。

「そうだね、本当に動かないね。引っ張ってもだめだね。」

「なぜ動かないのだろうね?」と投げかけてみました。

するとしばらく考えたけいすけくんは

「ここに引っかかってる!」と原因を突き止めました。

「よく気づいたね。ちゃんと頭を使ってよく考えたんだね。」

と頭をなでながら「自転車が前に進まない原因を考えたの

は誰?」と尋ねると、「けいすけ!!(自分の事)」

「そうだね、けいすけくんは自分の力でちゃんと引っかかっ

た原因を考えたんだよね。大人の力ではなく、自分の力で

ね。」「じゃあ、今度は引っかかった車(補助輪)を外して自

転車を運ぶにはどうしたらいいかな〜?」と対策も探って

もらいました。

「あ!!そうか!!」と呟きながらけいすけくんは自転車を

バックさせたり左右に動かしてみたりしながら外し方に挑み、

やっと成功。

「やったね!!誰がこの自転車を動かせるようにしたの?」

と再び尋ねると、「けいすけ!!」 

「そうだね、けいすけくんが自分の力だけで頑張ったものね。

大人は手を出さなかったから、けいすけくんが自分の力で

やったんだよ。すごいよ!!」と伝えますと、にっこりして自

転車を先に進めます。

が、また少し先にはテントの支柱が。

けいすけくんの視界にはそれが入っているらしく避ける努力

をしていました。

ところが、完全には引っかかりはしませんでしたが、ぶつかっ

た状態で、年少児の力では動きませんでした。

でもけいすけくんは傍にいる私を頼ることはせず、自転車を

ずらしながら自力で解決して、倉庫に収める事が出来まし

た。ほんの小さな小さなアクシデントでした。

でも、その小さな体験の中にも子ども達の育ちを育む要素が

たくさんありました。

 

                                   ☆   ☆

 

9月上旬。年少児たちは、「おじいちゃん、おばあちゃん」へ

お手紙を作り、初めての園外活動を行いました。

クラスの仲間と近くのポストへ投函するためです。

そこには団体行動をとる!!という大きな課題があります。

お母さんと2人でポストへ投函する楽しさとは違い、仲間の

持ちが意識に入らないと出来ない行為です。

路上に出、狭い歩道から飛び出す事無く安全に行動でき

ませんと外へ連れ出す活動は許容できません。

上の学年にとっては何でもない事ですが、年少児にとって

高い課題です。

仲間への意識より自分の思いが強い年少の子ども達です。

少々不安もありました。でも、大丈夫でした。

実は1学期の後半より、仲間と共に過ごす事の喜びや、状

況によっては自分の思いを押さえて仲間の思いにも耳を

けて行動する喜びも味わえる様になっていました。

このように仲間の思いに共感出来るには、個々の子が自

の生活に満足感を味わうという個の生活の充実感が基

にないと仲間の思いに寄り添えません。

その意味で、個々の子どもの生活も安定してきたことを感

ています。

そのような中での集団の園外活動でした。

事故対策を十分に練ったお陰で皆、安全に帰園出来まし

た。

そして、園外活動は豊富な体験を味わう機会にもなりまし

た。

年少の子ども達にとってクラスの仲間と皆で外出するという

行為は、強い冒険心をくすぐられた様でやり切った思いに強

い満足感を得た様です。

園に戻った瞬間はもとより、次の日も活動を振り返りどの子

もその喜びを口にしていました。

「楽しかった」「疲れたけどまた行きたい」等と。

豊かな言葉で表現していたわけではありませんが、その言

葉の奥の心の思いが喜びで満ちあふれていました。

傍でその思いに触れるだけで、先生たちも心が温かくなる

思いを味わっていました。

大人が感じる以上にこの非日常的な体験は子ども達の心

に強く残った様です。

保護者の方からも沢山のお便りをいただきその子ども達

の思いに共感してくださいました。とてもありがたいです。

                                                               

                                     

 

次の絵はこの園外活動の時の思いを家で描いてきてくれ

た中の1枚です。

これは、私が子ども達の行動に車で伴走した時の様子を

描いてくれたものです。

担任が散歩の時に車を描いてくれた理由を尋ねました。

 

ゆうた「これは園長先生の車」

担任 「どうして、園長先生の車描いてみたの?」

ゆうた「だって、(描かないと忘れて)悲しくなるから」                     
担任「そうだったんだ。ゆうたくんは昨日ポストへ行く時、

園長先生が皆の事守ってくれていたのをしっかり見てい

たんだね。園長先生、車に乗りながら皆の安全守ってく

れていたね。忘れると悲しくなっちゃうから、ゆうたくんは

絵に描いたんだね。」

ゆうた「うん!!」                       

何て!!素敵なのでしょう!!ね。

ポストの場所は自由が丘団地のお店屋さんにあります。

そこまでは往復約50分。

行きは下りでしたが、帰宅はずっと登りです。

集団で歩きますので結構きついです。

皆、楽しさを味わいながら息も切らし、それでも歩き通し

ました。決して楽な道のりではありません。

どの子も精一杯の心と体で行動していました。決して大

げさではありません。自力でやり切ったのです。

そしてその様な限界の状態でも、車で伴走していた私へ

の気配りもちゃんとしていてくれたのですね。

本当に嬉しいです。

さらに、この絵を担任に渡す時のやり方にも感動が。

ゆうたくんは表彰式の時に賞状を渡す時のように両手

で、しかも深々と頭を下げ、本当に丁寧に担任に渡して

くれた様です。

そのやり方は大人から指導されたわけではありません

でした。

実は誕生会の時に私は子ども達に誕生カードを渡す時

意識して丁寧なやり方をしていました。

その時、特に年長児は受け取るときに両手で丁寧に頭

下げて受け取ってくれていました。

誕生カードはお家の方と担任が心を込めて作ってあると

ても貴重なもの。ですから、私もその思いを込めて手渡し

することを意識していました。

受け取り方についても、

「このようにするのよ。大切なものだから」などと指導はし

ておりません。

ただ、「素敵な受け取り方で嬉しいね」などと個々の子ど

もの行動に共感の言葉は投げかけておりました。

 誕生会は220人が一同に会する集団の場です。

決して年少児に合わせたやり方でもなく、ことば遣いで

ありません。むしろ大人に話すような言葉や内容を伝

える事もあります。年少児には難しいと思いつつも大人

の話し方をしています。

今回の絵の渡し方にも表われていますように、難しい中

も年少の子ども達もしっかりと大切なことは取り入れ、

そして、視野に入れ、自分の力として取り込んでいること

を感じています。

 よく見て!!よく聞いて!!と仲間や他者への意識が

まっている事を感じています。

この育ちが2学期早々の集団で行う園外活動もやりこな

力となったのかと思っております。

 話が方々に飛んでしまいましたが、この絵から子ども

の沢山の育ちを感じました。

 

<〜ゆうたくんの絵〜>

 

 

(この絵に対する担任のコメントも鉛筆書きで入っています。)

 

 

                                               ☆  ☆  ☆

 

ちょっとした不注意や考えずに行動した結果のトラブルや

アクシデント等、園生活の中では毎日このような姿が沢山

展開されています。

そして、その1つ1つの小さな体験がとても大切な事か

な!!と日々実感しております。  

その一瞬一瞬の言動を捉え子ども達に返していきますと、

自分が行った行為の意味とか、大切な事は何か?どういう

ところがまずかったか?等理解できる機会にも繋がってい

きますね。そして、その積み重ねは無理なく子どもの知恵

や知識に結びついて行っている事感じております。

小さな小さな体験の積み重ねをいっぱい見逃さず拾ってい

きたいなと考えています。

 

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