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園長室だより 1月号

〜あけまして おめでとうございます

本年も どうぞ宜しく お願い致します〜

 

子ども達が体験から学ぶものとは?

 

今年度もあと残すところ3ヶ月となって

しまいました。

 

 1学期・2学期と積み重ねた体験が生か

される学期となりますよう、これからの

体験も一つひとつ大切にして子ども達と

関わって参りたいと思っております。

 

 幼児期の子ども達は、やはり【知識

を与えて教え込むというやり方】より、

【子ども自らの手で体験しながら、知

識や知恵を獲得していくというやり方】

の方が子ども達の力になる事を子ども

達が表わす姿から気づかせてもらって

おります。

 

         ★

 

年長児の12月の姿

 

12月も冬休みに入る寸前まで、子ど

も達の、【やりたいと思う意欲の姿勢】

に熱いものがありました。

学期末はたくさんの行事もあり、又ク

ラスや仲間達との計画もあり、毎日の

時間がとても足りない日々でした。

でも子ども達は、そのような中でも自

分としてやりたい事を充実させる事も

しっかりと考えて計画的に行動をとっ

ていたのです。

年長の子ども達は『ジャンボ滑り台の

立ち滑り』に、副園長が見守る中、汗

を流しながら熱中しておりました。

この遊びは、ジャンボ滑り台を滑る時

に“立ったまま両手を使わず滑り下りる”

というものです。

そしてこの遊びを、楽しい思いのまま

継続へと導いているのは、“遊びの記録

を付ける”という行為でした。

滑り方が成功しますと、1・2・3…

と記録数が増えていきます。

最初は100回を目標とし、200・

300・400・500…と進めてい

きます。

1000回まで目指したいと頑張ってい

る子ども達もたくさん!

 

寒い冬ですが、汗だくで身体から湯気が

上がる程です!

そしてその集中力は、さらなる刺激を求

め次の新しい課題を生み出していきます。

実は、ジャンボ滑り台のローラーの動き

は少しゆっくりめです。

そこでさりげなく副園長が大人の器量を

存分に生かし、子ども達の間に入ってス

ピードを出して滑っていきます。

すると、ローラーの動きにスピードが!

子ども達は、それを見逃さなかったのです。

副園長の後から滑ると、スピードが出て

とても面白い事に気付きました。

スピードが出る分バランスをとるのが難し

くなりますが、子ども達は難しいやり方を

求めました。

そのため、副園長の滑りを次々と催促し、

大忙しの誠先生でした。

そして、子ども達によってはバランスをと

るのに難しさを感じたり、数の理解が苦手

だったりして苦労する場面も出てきます。

ところが、とても素晴らしい事に、この時

期になりますと“難しいからやっぱりやめ

よう”と、すぐ諦めてしまう子どもはほと

んどおらず、“難しいけど頑張ってみる!”

と、皆前向きでした。

 

でも課題が高すぎる状態の時は、個々の子

どもに合わせた配慮をしていきます。

あらかじめノートに数字を書いて提供し、

子どもは実行数を〇で囲み、自分が努力し

た跡が分かるような配慮をしたりしていき

ます。

 すると徐々に、子ども同士で数の繰り上

がりを教え合ったりし、助け合いながら遊

びを進めていくようになります。

自分の遊びを充実させながら仲間の遊びも

大切にしてくれる子ども達です。

 

 時には、数の進め方をごまかしたり、バ

ランスを崩して手を付いても合格数に加え

てしまったりと、まずい事をたくさんします。

この年齢の子どもは、自分のやった“ごまか

し行為”はしっかりと分かっております。

ですから、これらの行為は放っておきますと、

心に傷を負ってしまいますので、子ども達と

は正面から向き合うようにしております。

【正々堂々と行う方】が、とても気持ちが良

い事を【ごまかす事】によって実感していき

ますので、これらの体験もとても大切なもの

として捉えております。

 

           ★

 

 このようにして、一つの【遊び=体験】の

中から子ども達は、一つひとつの大切な事を

自分の力で学びとっていく学習をしていまし

た。

 

<熱中し、集中すると充実感を味わえる事>

<努力は実る事>

<仲間同士で助け合う事は心地良い事>

<変な事もするが、何が大切な事かが分かる>

等々

 

このように、『ジャンボ滑り台の立ち滑り』

のような小さな小さな【遊び=体験】を積み

重ねていきますと、“頭で考える事が楽しい事”

や“諦めないでやり続けると楽しくなる事”等

を自然体で心と身体に刻み込んでいく事が、

子ども達の姿から気付かせてもらいました。

 

そのような育ちの基礎が出来ていきますと、

大人が難しい課題を提供しても真剣に耳を傾

け、又、与えられた知識に関しても興味や関

心を示し、理解しようと頭でしっかり考えよ

うとしていました。

新しい事を学ぶ喜びを味わおうとする子ども

達の姿がありました。

 

幼児期の子ども達にとって【体験から学ぶ事】

は、心と身体を逞しくしてくれるという事を

実感出来ました。

 

          ★

 

3学期はとても短い学期となりますが、これ

まで積み重ねてきた“自ら学びとった事”をさ

らに充実した生活へ結びついていきますよう、

意識して関わって参りたいと思っております。

 

保護者の方々のご支援をたくさん頂けた事で、

子ども達の“自ら学ぶ姿勢”が育ったものと感

じております。

最後の学期も、どうぞご支援の程宜しくお願

い申し上げます。

 

 

〜卒園生の先輩の頑張りです!〜

書道を頑張っている先輩から、うれしい報告を

もらいましたので、お知らせしたいと思います。

幼稚園の子どもたちにもメッセージを送ってく

れましたので、ここで紹介させて頂きますね。

 

*********************

 

ようちえんのみなさんへ—

 

書道は墨を使って書きます。

その墨はえんぴつとは違う楽しさがあります。

私は楽しみながら書いています。

みなさんも楽しみながら何かを挑戦してみたら

どうでしょうか?

これからもやまびこ幼稚園の生活を楽しんで下

さい。

 

 

 

*************************

 

やまびこ名物『ジャンボすべり台』での立ち滑り

 

3学期の始業日からパワー全開の年長さん

バランスを取りながら手を付かないで滑って来ます

 

100回くらいやると、だんだん滑りも安定して

来て楽しくなってくるので、200回、300回

と記録を伸ばして継続している子が多いです。

 

一回滑るたびに記録をつけながら楽しんでいます

 

バランスが崩れないように2人で慎重に…

200回、300回…と記録を重ねると、ただ

滑るだけでなく、いろいろな滑り方を考え出し

て楽しんでいました。

 

かがんで滑る滑り方。

大人にはちょっと真似するのが難しいスタイル…

 

実はこの日、雨上がりで滑り台が濡れていたので、

足ふきマットのタオルを敷いて、拭きながら滑っ

ていた子どもたち。立ち滑りをしながら楽に拭け

るし、一石二鳥。

大人がやるとただの作業になりますが、子どもは

何でも楽しい遊びに変えてしまします。

ちなみに、拭きながら滑ってくる子たちは皆軽く

100回以上は滑っている上級者です。

500回以上滑っている子も、もう何人もいます。

体重が軽い子どもがすべると、ゆっくり降りて来

れますが、大人が同じように立ち滑りをすると、

子どもよりはるかに体重があるので、かなりのス

ピードが出ます。

 

 

 

 

| 園長先生のコラム | 18:01 | - | - |
園長室だより 冬休み号

2学期もたくさんのご支援を

       ありがとうございました

 

今学期も、お子さん方から本当に沢山の

感動を頂きました。

保護者の方々のご支援が、お子さん方が

秘めている力を発揮していったものと思

います。

本当に有り難く、感謝の思いでいっぱい

です。

 

さて、お楽しみ会のご挨拶では、大変失

礼致しました。

挨拶内容の構成が不充分でした。

あの折にお伝え出来ませんでしたお子さ

ん方の姿の続きをご紹介したいと思いま

す。

         ★

 

 年中児の子ども達のお楽しみ会への思い

を、ほんの一部ですが子ども達が呟いた言

葉でご紹介しますね。

 

はやと・あいり:「お楽しみ会、1回、

2回の練習じゃだめだね。いっぱい練習

しないと!」

 

かつみ:「積み重ねが大事だよね。」

 

いおり:「73人の力が出ないと、パワー

にならないよ。」

 

あつや:「皆がいないと、たどり着けないよ。」

 

今回のお楽しみ会でも、運動会の時と同

様、この行事を子ども達と一つひとつ考

えて創り上げてきました。

12月6日までの間には、楽しい事はも

ちろんですが、悲しい事や失敗も沢山経

験してきました。

その時の子ども達が感じた思いはとても

大切ですので、その時々に1回毎踏みと

どまり、皆で考える機会にしてきました。

楽しい事も皆で共有し、辛い事も皆で解

決の道を探りながら解決しようと考え、

話し合いの場を持ってきました。

幼児の年齢で理解するのはとても難しい、

【皆で力を合わせて一つのものを創り出

す】という事を、自分達の体験の中でお

ぼろげながらも、素直な心で感じ取って

くれたものと思っております。

 

 

そして、年少児

皆さんの前で【表現を発表する!】とい

う形はとりませんでしたが、上の学年か

ら、沢山の事を吸収しておりました。

年中・年長児がホールで練習する時、お

客さんとして参加してくれました。

それらに触れた年少児の感動の言葉と姿

です。

 

<年長児の劇を見て>

「優しいコウモリになって良かった。」

「良いコウモリになって嬉しかった。」

と、絵本の結末とは違う先輩の劇に気付

き、言葉にする姿がありました。

 

また「誠先生と話してきたんだよ。今日

の赤帽子さんの“かえる”

(“かえるのどびん”という絵本を題材に

した年中の劇です)も楽しみだね!って。」

実は、登園する時、園バスから降りたら

すぐ保育室へ入るのですが、あおい君は

なかなか登園して来ませんでした。

「お休みかな?」と心配しておりますと、

上のような言葉を伝えてくれたのです。

 

このように、子ども達は上の学年の歌や

踊り、劇の表現に触れる事で、しっかり

と心で味わっていたのです。

 

<年中児の劇を見て>

「先輩が高い所からジャンプするのがか

っこよかった!」

と、憧れの先輩がステージ上で繰り広げ

る活き活きとした姿が、子ども達にとっ

ては印象的だったようです。

クラスの中でも、おやつを取りに来る時

にぴょんぴょん跳びはねて、子ども達な

りのかえるの表現を楽しむ姿がありまし

た。

 

 先輩から、楽しさ・面白さというもの

を感じ取り、大きな刺激をもらい、年少

児の子ども達も生活の中で歌ったり、踊

ったり、体操をしたりと、自分達なりの

表現を楽しむ姿を見せてくれています。

先輩の姿は大きな刺激となっているので

すね。

 年少児の見て感じ、聞いて感じ、そし

て吸収していく力がとても強いと感じま

した。

自分達の力では出来ない事に憧れの眼差

しで、上の学年の子ども達から学んでい

たようです。

 

 

年長児の姿は、先日のお楽しみ会のご挨

拶で中途になってしまいました事例をお

伝えし直しますね。

幼児期の子どもの発想・心で感じる思い

は、実に素直で本当に大切な心の思いを

表わしてきますね。

 

11月。

すいかチームの2人の子ども達が、

「すいかチームの皆!大事な話があるか

ら集まって!」と。“突然どうしたのだろ

う…?”と担任。

「大事な話がある!」と言われたすいか

チームの仲間はすぐに集合しました。

 

かえで:「あのさ、マルチとか看板とか

すいかの畑にそのまま置きっぱなしにな

っていたよ!」

 

ちな:「うん。かえでとちながそれを見

つけて皆にも教えてあげようと思ったの。」

 

みなみ:「そういえば、すいかを収穫して

から、畑見てなかった。」

 

ふうき:「確かに。でも、マルチとかその

ままにしてたら可哀想。

 

ゆうき:「マルチのお陰ですいか収穫出来

たもんね。しかも、皆で考えて作ったし。」

 

と、再びすいかの畑の事、マルチも看板も

皆で考えて作った大切な物であるという事

を思い出した子ども達の相談が始まりまし

た。

相談が始まった当初は、

「捨てるのは絶対に嫌だから、誰かの物に

したらどう?」

「誰か一人がマルチをもらって大切にお家

に持って帰る?」

「看板もらう人とマルチをもらう人を決め

るのはどう?」

等の意見も出されていました。

しかし、子ども達は

「皆で頑張って作ったマルチや看板だから、

誰か一人を決めるのはおかしいんじゃない?」

 

「皆にとって大切な物だから、皆がもらえ

る方法を考えようよ。」

 

と、強く心に思っていた子ども達でした。

その後も、時間を見つけては相談は続き、

最終的には

 

「マルチはすいかを育てる為に沢山力を

貸してくれた。」

 

「皆で作った大切な物である。」

 

という事から、マルチはチーム全員の11

人分に切り分けて“お守り”にし、看板は台

紙に貼って思い出に残しておく事になりま

した。

 

〜お楽しみ会当日のご挨拶では、

   ここまでお伝えしました〜

 

お守りを作ると決まった後は、

「泥だらけのままだと、ちょっと嫌だから

洗って乾かしてから切り分けない?」と、

11人でマルチを水洗い。

その後、

「太陽に当てるとすぐ乾くのではないか?」

 

「日陰では乾かないと思うから、屋根のな

い所に干そう。」

 

と考えた子ども達。日当たりも良く屋根も

ない砂場の近くにある緑色のベンチに干す

事に決め、干す際にも風に飛ばされないよ

うに重い石を置く等工夫していました。

また、すいかチームではなく事情を知らな

い幼稚園の仲間が間違って石やマルチを持

って行かないように、そして石は重くて危

険な物でもあるという事を考慮して、看板

を作って置く姿もありました。

看板には、

 

【すいかの まるちを おさえる いし 

 さわらないでね】

 

【てをはさむと あぶないよ】

 

【いたくなっちゃうよ】

 

【すいかちーむのまるちなので さわら

ないでください いしがあぶないので 

きをつけてください】

 

と、文字とイラストで描かれていました。

 その後何日間かマルチを干しておいた

子ども達ですが、午後に乾いても翌朝に

なると朝露の関係で、またびしょぬれに

なってしまう経験を何度も繰り返してい

る姿がありました。

初めは「まだ濡れてるから、乾かしてお

こう!」と何日間も同じベンチの場所に

乾かしていたのですが、乾いた事が確認

出来ても翌日にはまた濡れているという

事に関して、(この試行錯誤を楽しめる

子ども達です。)また11人で相談。

そして、「屋根のない所だと、また濡れ

てしまうと思うから、場所を屋根のある

所に替えよう!」と、やっと場所をテラ

スに変更!そこからは、朝になってもマ

ルチが濡れている事はなく、無事にお守

りが作れる体制が整いました。

 

(指導の大切な視点として、できるだけ

えを出さないようにしています。

子どもは自ら答えを導き出す力があるか

らです。)

 

 

11月28日。お守り作りに着手。

 

「皆同じ大きさに切ろう!」

 

「どうしたら同じ大きさに切れるかな?」

 

と相談の末、腕の長さ位に決定。

マルチを入れておく袋も各々が自分達

の力で作り、袋にはすいかチーム全員

の名前を書いていたり、“すいかチーム

の大切なマルチ”と書いていたり、一人

ひとりがすいか栽培の思い出を頭に思

い浮かべ、振り返りながら大切にお守

り作りを行っていました。

 

大人からの働きかけがなくとも、自分

達で自主的に行動を起こし、皆を集め

て相談をしたり考えたり、作ったり…。

何をすべきなのか、大切な物だからこ

そどのようにしたいのかを、じっくり

相談する一生懸命な子ども達の姿から

は、大きな心の成長を感じました。

すいかチームとして一生懸命頑張って

きた日々や、仲間と取り組んできた事

が大切に心の中に残っていたからこそ

の出来事なのだろうと感じました。

〜記・担任〜

 

          ★

 

 子ども達は『お楽しみ会』という行事

を、与えられたものではなく、自分達で

創り上げていく!!という意識で取り組

んで参りました。

そのため、目標達成に至るまで、試行錯

誤の日々が続きました。

ここでは【話し合う】という一つの場面

を通してお知らせしたいと思います。

子ども達は、問題が起きる度に話し合い

をし、どうしたら【自分達の考えている

表現を形に出来るのか!】と。

ですから話し合い中、主張が強すぎてき

つい言葉になりトラブルになったり、逆

に、意見を言えず催促されそれでも言葉

を飲み込んでしまうという事も沢山経験

しました。

でもこの時、【話し合い方とは?】とい

うとても難しい事に向き合うチャンスに

もなりました。そして、この【話し合う】

という事は、先の事例でお知らせ致しま

したように、日常生活の体験の中でも培

っていました。

何かある毎に【話し合いをしよう!】と

いう姿になっていました。

ですから、今回のお楽しみ会でも生かさ

れていました。

ただ、まだまだ体験は未熟ですので、こ

れからも生活の中で問題が生じた時に体

験として積み重ねていかなければならな

いと考えております。

 

        ★

 

これから25日間の長い冬休みに入りま

すね。

年末年始でとても忙しい日々が続きます

お子さん方を取り込んで、一緒に手伝っ

てもらうのはどうでしょうか?

 

(褒めるというより、事実をしっかりと認

めてあげた方が、お子さんの心に残るかと

思います。)

 

大人の手でやった方が楽な事が多いかと

は思うのですが、大人が困らないやり方

をちゃんと伝えて、子どもでもやれる事

を「最後まで責任を持って手伝ってもら

えるなら頼みたいけれど、どう?」と声

をかけますと、すぐ乗ってきてやりたが

るかと思います。

そして、スタートしましたら、途中で

「今のやり方はよく考えていて、とって

もいいね!」とか「ここのところはもっ

と力を入れるときれいになるかもね。ど

う思う?」等と、やっている事実を認め

たり、さりげなくアドバイスを入れて考

えさせてみたり、時間的余裕がある時は、

声をかけてあげますと、やる気がさらに

増すかと思います。

そして、終了したら“いかに助かったか”

“いかに上手であったか”の実行した姿を

言葉でしっかりと認めてあげますと、次

の行動につながっていくと思います。

 

         ★

 

 

長いお休みですので、室内遊びのヒント

をプリントしましたので、活用して頂け

ればと思います。

 

         ★

 

どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 

| 園長先生のコラム | 17:33 | - | - |
園長室だより 12月号

子ども達の育ちの下地には

たくさんのアクシデント体験がありました

 

運動会活動から子ども達が実感した事は

【競争して勝つ事も大事だけど、諦めない

で最後まで頑張る事の方が大事だよ】と、

とても素直な思いで感じ取っておりました。

 子ども達の感じる心・逞しい思い・集中

して行動出来る姿等、器量の大きさを感じ

る事の出来た運動会でした。

 でもこのように、子ども達が力を発揮す

るまでの間には、たくさんの、本当にたく

さんの苦い経験がありました。

トラブルもたくさん!思いがけずのアクシ

デントもたくさん経験してきました。

苦労もなく、すんなり物事が運んだ事はほ

とんどありませんでした。

今回は、そのような姿をご紹介させて頂き

たいと思います。

 

年長児の姿 その1 

 〜大切な物を持って来られなかった!

           どうしよう?〜

 

 春に苦労して手に入れたさつまいもの苗

を大切に育てて、10月中旬にやっと収穫

にこぎつけました。

そして、園庭で焼いも会の計画を。

そこで、ホクホクの焼いもを作るには、新

聞紙やアルミホイル等の道具の必要性に気

付き、お家の方に各々がお願いをして園に

持参する事になりました。

 ところが、何人かは当日その道具を持っ

て来る事が出来ませんでした。

ほぼどの子どもも持参してきていた中でし

たので、「自分だけが…」と小さな胸を痛

めていました。

悩みながらも、その子ども達は、担任や仲

間達と色々と対策を考え、最終的には仲間

達の力を借りる事になり、問題は解決しま

した。

 実は、忘れてしまった子どもの中には

【持って来る事を忘れた】という事より、

【“持って来る日”を勘違いしたため持参出

来なかった】という子どももおりました。

このような失敗体験は、強く心に残ります

ので、学びのチャンスに結び付きます。

悲しい思いはしますが、必ず次に生かされ

ていきます。(ただ、失敗体験を罰にしま

すと、子どもは前向きに動きませんので気

を付けています)ですから、この子も

「持って来られるように、いつやるかも書

いていく!」と、大事な事に気付いていき

ました。

 

 

年長児の姿 その2

 〜“また貸し”してしまった〜

 

次に、子どものコメントと保護者の方のお

便りをご紹介しますね。

 

「ね、お母さん!また貸しって知ってる?

また貸しってね、友だちのおもちゃとか勝

手に貸してって言わないで借りちゃって、

他の人に貸したりする事なんだよ!」 

 

この子は、自分が借りた友だちのおもちゃ

を、借りた友だちに断りなく他の子どもに

貸してしまい、借りたおもちゃが誰の手に

渡ったのか分からなくなり、困った体験を

しました。その事を、上の言葉でお母さん

に伝えていたようです。

 

幼稚園から帰宅してきたゆうとが、私に話

した言葉です。

まさか本人の事だったとはびっくりしまし

たが、同時に思い当たる事が…。

我が家ではお兄ちゃんに「小さい子に優し

くする、おもちゃの貸し借りは仲良くお互

いに使う」と言い聞かせていました。

今回そのスキルが育っていなかったために、

また貸しをしてしまった様子が目に浮かび

ます。

何よりありがたかったのが、ゆうとがひど

く責められず、皆さんのおかげで自分の足

りないところに気付かせてもらったところ

です。 −記・母―

 

幼児期の子ども達は、仲間の大切な物を借

りても、すぐ飽きてしまい、他の子どもに

せがまれるまま貸したりもします。

そして「返して!」と言われて初めて事の

重大さに気付きます。

もうすでにその時には、借りた物は手元に

なく、返せない状態にあります。

貸した子も借りた子も悲しい思いのまま、

どのようにしたら良いのか、打つ手が見つ

からずしょげてしまいます。

そのような時が、大人の出番となってきま

す。

先の忘れ物と同じく、このトラブルも学び

のチャンスとして捉え、生かす方法を子ど

も達と考えていきました。

 【また貸しはいけない事】と、大人の考

えを教え込む事は余りしません。

【なぜこのように双方とも悲しい思いにな

ってしまったのか?】の原因を子ども達と

探っていきます。

一つひとつ、自分達で納得のいく思いに至

るまで話し合いを続けていきます。

すると徐々に原因も理解出来、次はどのよ

うにしたら良いのかの対策も考えられるよ

うになっていきます。

この時子ども達は、辛く、悲しい感情を味

わいますが、頭でしっかり考える機会とも

なります。

そして、問題を解決する事の大切さも学ぶ

機会にもなります。

 先の子どもの言葉からも、その事が伺え

ると思います。

 

 

年中児の姿

 〜物を大切にする!という事とは?〜

 

 2年保育でこの4月に入園したばかりの

えれんちゃん。

5月の苗植えの時の事です。

子ども達は“シャベルと長靴とじょうろ”が

必要と考えました。

えれんちゃんも、早速お家の方に必要な物

を伝え、園に持って来る事が出来ました。

そして持って来られた物を本当に嬉しそう

に担任に見せてくれていました。

そして早速、子ども達と持って来た3つの

物を身に付け、畑に探検へ!(下見です。)

するとえれんちゃんは、まだ何も植えてい

ない畑に「何か埋まっているかも!水をあ

げたら大きくなるかも!」と、何度も何度

も水をあげていたのです。

そして、水やりに満足しますと、使ってい

たシャベルやじょうろを畑のそばにポイっ

と投げ捨て、他の遊びへと移っていってし

まいました。

それに気が付いたのは、進級児のしょうじ

ゆあちゃんとあかりちゃんでした。

えれんちゃんを探し、シャベルとじょうろ

を届けてくれました。

えれんちゃんは、届けてもらった事がとて

も嬉しく、「うわぁ〜!ありがとう!」と、

とても明るくお礼を。

そしてその嬉しい気持ちが高まり、

「お礼に私のシャベルあげる!!」と、本

当にゆあちゃんにあげてしまいました。

ゆあちゃんもそれをとても素直に受け取っ

ていました。

そして、クラスに戻った時。

担任は、【感謝の気持ちでプレゼントをし

た経緯】を皆に話をしてみました。

そして最後に、「えれんちゃん、それ本当

にあげていいの?」「そのシャベルは、え

れんちゃんのお父さんとお母さんが一生懸

命働いて貯めたお金で買ってくれた物だよ

ね。そんなに簡単にあげちゃって大丈夫?」

と伝えてみました。

えれんちゃんは「いいの、いいの!だって

届けて持って来てくれたんだから!」と感

謝の気持ちを伝えています。

そしてゆあちゃんはとても大切にシャベル

を持って帰りました。

でも、ゆあちゃんのお母様は“本当にもらっ

てもいいかどうか”を話し合って下さり、そ

の結果、えれんちゃんに返す事を決め、今

回の事は収まりました。

ところが、まだ入園したばかりのえれんちゃ

んは、まだ物の管理が難しい日々が続いてい

ます。

そこで今回の機会をどのように生かしたら良

いのかを探りたいと思い、2人のお家の方に

事の経緯を説明し、えれんちゃんが本当にシ

ャベルが必要だと思う時まで担任が預かる事

にしました。

 その後さつまいもの苗植えや他の苗植えの

機会がありました。

でもえれんちゃんは「シャベルがないなら、

手で掘ればいいんだ!」とシャベルの必要性

は感じてはいませんでした。

 そして10月になりました。芋掘りの時期

です。

その時もクラスの子ども達に必要な物を確認

しました。

子ども達は【シャベルと長靴】と考え、それ

家から持って来る事になりました。

するとその時、えれんちゃんは担任の元へや

ってきたのです。

えれん:「あのね、私シャベルがないの。返

してほしいんだ。」と。

―やっとチャンスがやってきました。

担任:「そうか。自分のシャベルがなくて

困っていたんだね。自分の物を大切にするっ

てどういう事か、一日考えてみてくれる?そ

して、明日、考えた事を教えてほしいんだ。」

と、一日の間を置く事にしました。

えれん:「分かった!」と、明るく。

 

〜次の日〜

当園すると、まっさきに担任のところに来て

えれん:「愛実先生!考えてきたよ!あのね、

自分の物は色んなところへポイポイしたり、

人にあげたりしない。大切にする。だから、

シャベル返してほしいんだ。」

と、とてもしっかりと考えてきた事を伝えて

くれました。

本当に嬉しくなりました。

担任:「えれんちゃんは、どうやったら自分

の物を大切に出来るかしっかり考える事が出

来たね。大切な事に気付けて良かったね。

これからは、自分の物は大切に出来る子ども

になれるね。」と、伝えました。

 

〜そして、別の場面の時です〜

あかりちゃんが、家から持ってきたバッチを

友だちにあげようとしていました。

その姿を見て、えれんちゃんがしみじみと。

「簡単に自分の物を人にあげちゃだめだよ。」

と、伝える姿がありました。

 

      ★

 

嬉しい気持ちを物に託してプレゼントをする

事は、悪い事ではありませんね。

でも、プレゼントをしても良い物・プレゼン

トをしても良い時、そして今回の様に物の管

理を学ぶ機会等と、状況によって【考えて判断】

をしなくてはいけない時もあります。

まさに今回の経験は、それに気付く良い機会で

あったと思いました。

 

 

年少児の姿 5月頃 

〜勝手に他人の物に手を出してしまいます〜

 

 入園して1ヶ月も立ちますと、自分の周りに

仲間が居る事に気付き始め友だちの名前も出て

きます。

そうしますと、仲間がやっている事が気になり

出し、自分も同じ様にやりたいという思いも強

くなってきます。

でもその頃はまだ、相手の立場の理解等考える

気持ちが育っておりませんので、当然そこには

トラブルが生じてきます。

「だめ!!」と拒まれ、しょげてしまう子も。

でも、自分のやりたい思いを引っ込められず

「私だってやりたい!!」と、プンプン怒り出

し、勝手に奪ったりも。

 やはり年少児もそのような時は、育ちのチャ

ンスです。

ですからトラブルが起こる度、個々の子ども達

に“何をしたかったのか?”を確認しながら各々

の思いを言葉にして、気付くチャンスにしてき

ました。

さらに、トラブルが生じる度、その付近にいる

子ども達は目や耳を傾けて推移を見守ってくれ

ます。

ですから他の仲間のトラブルでも、自分の事の

ように実感し、そこからの学びもとても大きい

ものがあります。

          ★

 

 このように、これまで子ども達は思うように

いかない現実・優しくされて嬉しかった思い等、

心で感じる体験をいっぱい重ねてきました。

そしてその時、子ども達は頭もいっぱい使って

“考える”という大切な事を同時に体験してきま

した。

 

幼児期の子どもは、自らの体験を得る事で、辛

い体験・悲しい体験も全て含めて、心と頭、そ

して身体の栄養になっていく事を子ども達から

感じさせてもらっています。

           ★

 

 でもやはり、幼児期の子ども達はまだまだ生

活体験が少ないのが現実です。

ですから、変な事もたくさんやります。

大人から見ますと、たくさんのおかしい事をや

り続ける事でしょう。

そしてそれを楽しめるのも、幼児期の子ども達

です。その、たくさんの変な体験をいっぱい積

み重ねる事で大切な体験に気付いていってくれ

る事でしょう。

 

先日、年長組の子ども達が参加してきた

「太白地区老人クラブの豊齢寿まつり」の写真を

主催者の方より頂きました。

子ども達の様子を少しずつですが、ご紹介いたし

ます♪

 

〜合唱の様子〜

 

〜コマ回しの技を披露した4名〜

 

〜一輪車乗りの技披露の様子〜

 

 

| 園長先生のコラム | 16:27 | - | - |
園長室だより 11月号

【たくみ君のお母様からのお便りです】

 

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

 

 

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

年中のたくみ君は、2回目の運動会(10月5日当日

年中児に欠席した子がおり、2回目のミニ運動会を実

施したのです)の時に、上のように呟いていたようで

す。

ちゃんと仲間の心情に寄り添ってくれていたのですね。

 

            ★

 

このたくみ君の心からの思いは、運動会活動の体験か

ら感じたようです。

 

実は、運動会終了後。

たくみ君のお母様のように、保護者の方々からたくさ

ん、本当にたくさんの方々からお便りを頂きました。

年少・年中・年長と、全ての学年の保護者の方々が、

お子さん方の姿から感じられた思いをお便りに託して

幼稚園に寄せて下さいました。

1つの冊子が出来上がる程でした。本当にありがたく

嬉しい思いでいっぱいです。深く深く感謝申し上げま

す。

 お一人おひとりのお便りに触れておりますと、幼い

年齢の子ども達の、心で感じる思いは、大人以上に深

い事を実感させて頂きました。

本当に素直な気持ちで仲間を思い、自分の心を見つめ

ていた子ども達でした。

 

            ★

 

 この保護者の方々から頂きました、お子さん方の姿

を1つにまとめますと、

【幼児期の子ども理解】も深まると考えました。

これは職員の園内研修で活用させて頂きたいと思って

おります。

でもやはり、その一部だけでも皆様にお知らせさせて

頂きたい!と考えました。

全ての掲載は叶いませんが、この紙面では年中児よし

のちゃんのお母様のものを。

他は年長の3クラスから各々5〜6名の方々の分を、

この広場とは別冊子でお届けしたいと思います。

どうぞ目を通して下さい。

 

 

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

 

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

本当に子ども達の心の優しさ・逞しさ・豊かさを感

じますね。

 

           ★

 

保護者の方々のお便りからも伺う事が出来ましたが、

【運動会】という行事は、子ども達の心を育ててい

た事を感じました。

もちろん身体面の成長も著しいのですが、

“心の持ち方が大切だよ!”

“運動能力は個別に皆違うから、その事で個人を評

価してはいけないよ!”

“仲間を信じる事が大事。そして一人ひとりが大切

なんだよ”

という事等、大人でも実感する事がとても難しい

事を、子ども達は本当に素直な思いで、心から味

わっていた事を感じています。

 

          ★

 

さて、子ども達が考えた【運動会】という行事は、

“自分達の手で創っていくもの!!”という事でし

た。特に年長児は、幼稚園最後の運動会ですので

<何を><どのように>するのかを72人全員で

しっかりと考え、話し合いをしながら創っていき

たい!!という思いを示してきました。

 

その時の子ども達の様子から感じました事は、

【仲間達一人ひとりを大切にしよう!!】という

思いでした。

 

 運動会についての話し合いの途中で、元気のな

い仲間の姿に気付きますと、子ども達はその仲間

の表情を読み取ろうとし、「どうしたの?」

「何か嫌な事があったの?」等と、穏やかに寄り

添い始めます。

決して無理やりその仲間の心にずかずかと入って

はいきません。(そのようなところにも大人の配

慮を上回る姿を見せてくれていました。)

子ども達は、急がずゆっくりと、その子の思いに

近づき、その子が心を開いてくれる環境を作って

くれていました。

その間、皆はじっと待ってくれています。

少々時間はかかりますが。そうしますと、その子

も安心感を覚え始め、ポツリポツリと本音を口に

出し始めるのです。

「踊りは覚えるのが苦手だから嫌だ。」とか

「速く走れないからリレーはやりたくない。」等

と。

 その子が本音を出してくれますと、そこからは

仲間達の出番です。

もうその時には担任の出番というより仲間同士で

問題の解決を図ろうとします。

担任は要所要所での舵取りはしますが、子ども達

だけの力で前へ進もうとしますので、影ながらの

支えに回ります。

そしてこのような時も。子ども達は決して自分の

考えを押しつけたりはせず、アドバイスやエール

を送りながらも、ちゃんと心の距離を図ってくれ

ていました。すると、徐々にですが、悩んでいた

子どもの心もほぐれてきて、前へ進み始めます。

「やっぱりやってみるから、力を貸してね。」

とか「分からないところは教えてほしい。」と、

とても素直な思いを仲間達に託してきます。

 

 そして、このように仲間からの援助で立ち直っ

た子どもが、次に問題が生じた時、この時の事を

ちゃんと生かしていました。

 それは、次の様な言葉で踊りが苦手で悩んでい

たゆづき君を励ましていたのです。

「あのね、私がリレーが心配ですって話した時

皆やゆづき君が力を貸してくれたでしょ?だか

ら私は頑張れたんだよ。ゆづき君もそれと一緒

だと思うよ!!」と。

          ★

 

幼児期の子ども達は、

【自分達で実感出来た体験は、しっかりと心に残

し、次に生かしていく】

という学習を積み重ねていっている事を感じてお

ります。

 

 ですから私共も、今回の行事【運動会活動】を、

子ども達が“自分達の行事として捉え、自らの力

で創り上げていく!!”という気持ちを大切にし

て関わって参りました。

特に年長児の子ども達は、競技についても演技

についても、自分達で創っていきたいと考え、

各係に分かれ、自分がやりたい事を選び、係活

動も行ってきました。

例えば踊り係は、振り付けを考えて仲間達に伝

え、指導していました。又、プログラム係は内

容を検討し、完成させた後も、各クラスの人数

を調査してクラス毎に配る準備もしていました。

そして、お家の方に責任を持って届けてもらう

よう、声をかけながら各クラスに配っていたの

です。

 

 このような子ども達の【自分達の力で行いたい】

という強い気持ちを満足するまでやり通すとい

う事の大切さを実感した【運動会活動】でもあ

りました。

 

          ★

 

 この、自分達で創る【運動会活動】を経た事で、

子ども達は日常生活の中でもこれらの経験を生か

していってくれる事でしょう。

“話し合って問題を解決する事”

“仲間が困っていたら知らんふりせず仲間の言葉

耳を傾ける事”

“計画的に物事を進める事”

“やりたいと考えた事は、難しくてもやり続ける事”

等々、

自分の生活の中に取り入れて自らを高めていって

くれるものと思っております。

 

| 園長先生のコラム | 17:14 | - | - |
園長室だより10月号

運動会活動から たくさんの力を

吸収している子ども達!

 

もうすぐ運動会ですね。

子ども達、特に年長児は、『幼稚園最後の

運動会だから、悔いのないようにしっかり

考え、自分達の気持ちの入った運動会に

しよう!!』と、72人の気持ちを一つにし

て進めています。

3クラス72人の子ども達の気持ちを一つ

にまとめますと、

★幼稚園最後の運動会だから、皆と力を

 合わせたい!

★真剣に頑張りたい!

★諦めないで、最後までやりたい!

★お客さんにも感動してほしい!

でした。

そして、『みんなで ちからをあわせて 

あきらめないで しんけんに がんばる

運動会にしよう!』と、決めました。

今子ども達は、その思いを常に心にとめ

て活動に臨んでいるところです。

 

          🔸

 

 ですから、運動会で踊る踊りを決める

時も。

子ども達は、どのクラスでも、

「年長になったから、自分達で踊りの振り

付けを決めたい!」

「前の白帽子さん、ポンポンを持って踊っ

ていたよね!」

「最後の運動会だから、長い曲で踊る事

にも挑戦したい!」

「難しい踊りに挑戦をしたい!」

等と、より難しい課題に挑む姿勢でいま

した。

さらに選曲に対しても。

作詞・作曲者の思いに共感しながら、より

自分達の思いに近いものを!!と、72人

皆の気持ちを一つにするための努力を重

ねていました。

 曲選びは、3人の担任が5曲を選び、そ

こから子ども達で1曲にしぼっていく方法

をとりました。

どのクラスでも意見が割れ、1曲にしぼる

のにとても苦労していました。

でも、とても素晴らしい事に、子ども達は

個の意見をとても大切にしながら話し合い

を続けていってくれたのです

『選曲は自分達の思いを込めるものだから』

と、決して多数決で決めようとはしません

でした。

各々の子ども達が自分の思いを伝え、仲間

の意見にも耳を傾け、仲間の意見を受けて

また自分の考えを見直す…という事を繰り

返し行ってきました。

 

子ども達は、自分の事だけではなく仲間の

気持ちも大事にしながら、「本当に大丈夫?」

「後悔しない?」等と、意見を変えてくれた

仲間にもしっかりと確認をし、仲間全員の

意見や思いを大切にしてくれていました。

そして曲は、1曲にしぼるのはとても難しかっ

たため、2曲までにしぼり、メドレーで踊る事

にしました。

そのため、10分位の長い踊りとなります。

 

           🔸

 

運動会という行事は、子ども達の心と身体

を大きく育てますね。

そして、下の学年の子ども達も。

この年長児の姿をしっかり見ていますので、

そこからの育ちも大きいです。

走る事に関しても。

足が速い、遅いの評価ではありませんね。

どれだけ真剣に向き合って挑んでいくのか!!

の心を受け取っています。

ですから、年長児の走る姿から

「目が笑っていない」「あきらめていない」

「頑張っている」等の姿を、感動の思いで

受け止めていました。

 

           🔸

 

 さて2学期に入り、年少児達も仲間の思

いに寄り添えるだけの思いやりを表わすよ

うになって参りました。

 9月上旬の事です。

クラスに実習生が入りました。

1週間だけの期間でしたが、ひよりちゃんは

お別れ時を迎えて、プレゼントを作成して

きました。それは実習生の顔の絵です。

ところが、渡す時が来ると緊張感もあり、

立ち尽くしています。

「ひよりちゃん、渡すのドキドキするね。」と、

担任が声をかけますと、側でその気配に気

づいたたくま君・めいちゃん・たかはしひなた

ちゃんの3人は、自然にひよりちゃんの側に

寄り、ひよりちゃんの手を握ってくれていま

した。

担任の言葉掛けがないところでの3人の自

主的な温かい行為でした。「ひよちゃん、

皆がひよちゃんのドキドキする気持ちを分

かってくれて、力を貸してくれたね。嬉しい

ね。」と担任が共感しました。

すると、少しずつではありましたが、足を進

め、自分の力で実習生にプレゼントを手渡

していたのでした。

          

         🔸

 

 年長児が庭で走る姿を目にし、年少児も

「走りたい!!」と意志表示をしてきます。

 やはりどの学年も走るのが大好きです。

でもまだスピードを出して走るのが難しい子

どももたくさんいます。ですから、転んでし

まう子どもも。

この時です。1人が転ぶと、周りの子ども達は

すぐ心配し、「大丈夫?」と自分の事のように

走り寄って気遣ってくれます。

そして、「自分はゴールしたかったけど、転ん

だのは可哀想だったから、側に行ったんだ。」

と自分の思いを言葉にして伝えてくれるのです。

この時は、まだ9月の上旬の頃です。

“競う”という意識ではなく、仲間への心の思

いを強く持って関わってくれていた子ども達

でした。

           🔸

 

 あと1週間程で運動会ですね。

暖かいご声援が子ども達の大きな力となるよ

うです。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

| 園長先生のコラム | 15:03 | - | - |
園長室便り8月・9月号

充実期の2学期が始まりました

 

毎日の猛暑続きで、体調管理が大変でしたね。

でも、子ども達はエネルギーを力強く発揮し

ていたのではないでしょうか。

 

さて、1学期のお便りでは園生活の中の体験

の重みについて触れさせて頂きました。

今日から始まった2学期では、その体験に重

みと深みが加わっていきます。

体験そのものが、子ども達の心と身体を育て

てくれるものと思っております。

 1学期では体験する事自体が楽しくて楽し

くて!!と、やりたい事にたくさん手を付け

てきました。結果なども考えず。また創意・

工夫する事も少々中途になったり、友だちと

調和する事よりも自らの楽しさを追求したり。

と、自らの楽しい体験をいっぱいやってきま

した。特に年少児・年中児はそうでした。

 

 そして2学期は、子ども達のこの

“やれば楽しい!!”という体験が生かされ

てきます。

この楽しい思いを心で味わった事が基となっ

て、2学期は体験そのものに

“考えて行動する!!”という意識が加わっ

てきます。

ですから、少々難しい事が目の前に生じても、

何とか解決をしよう!と、考える事自体を楽

しみ始めます。

“難しいけど楽しい!!”という言葉が子ど

も達からよく聞かれるようになってきます。

そして、ひたすら自分だけが楽しいという世

界から、仲間の方にもしっかりと目が届くよ

うになっていきます。

「友だちが悲しい表情をしている、辛そうに

している」という仲間の心情にも目が注げる

ようになり、相手の立場に立った配慮をして

くれるようになります。

また、やり始めた事は、最後まで頑張ろうと

いう強い意志を持って物事に当るようにもな

ります。

そして、こんな事も。

今まで遠ざけていた遊び(一輪車等)も、仲間

の頑張りや努力する姿を見て、「このままで

は成功しないから、また頑張ろう!!」と集

中し、努力し、自分の力で成し遂げようとい

う逞しさも見せてくれるようになります。

 

 その様な能力を幼児期の子ども達はどの子

どもも秘めていますね。

ただ、それらの能力は、知識として大人が指

示して命令してやらせる事が中心になります

と、その力は発揮してきません。

それは、小さな体験を一つひとつ積み重ねて

いった結果として力を発揮してくれるものと

思っております。

そして、その小さな体験の中には失敗やアク

シデント、トラブル等もたくさん含まれてい

ます。

さらに幼児期の子どもは、効率よく物事を進

める事は余りやりません。

大人から見ますと“何と無駄な事を!!”と

思えるような事も、子ども達は何の疑いも抱

かず、自分で考えた事だから!!と、何度で

も、そして何でもやりたがるのです。

試行錯誤を何度でも繰り返すのです。

そしてこの試行錯誤は、大人の目から見ます

と、いたずらに思えるような事がとても多い

のです。

でもこれを子どもが満足するまで、出来るだ

け見守るようにしていけば、そのいたずらが

実は学習だったりします。

子どもの体験の一つひとつが、どんな小さな

体験でも自ら考えて行動を起こした時には無

駄がない事を子ども達は私共に教えてくれま

した。体験そのものに意味がある事を!

 もちろん、危険な事や相手が困ってしまう

体験が全て良い訳ではありませんので、その

体験の状況に応じて、何が大切な事か!!を

考える機会にします。

そうしますと、体験からの気付き(学び)につ

ながっていくようです。

 実は、体験の積み重ねは

【効率の良さ】

【失敗は成功のもと】

【努力は結ばれる】

【本当の優しさとは?】等、

とても難しい抽象的な概念の理解につながって

いく事が分かりました。

お子さん方がよく「失敗は成功のもと!」と

口にしますね。

もちろん日々の生活の中で私共もよく口にし

ている言葉ですが、子どもがそれを口にする

時は、自分で体験して心で実感した思いが込

められている事を感じています。

                 

       ☆

 

今小学2年生になっている子ども達が年長児

の時に【47都道府県を覚える】という課題

を出しました。

その時、1つのクラスの女児全員(12人)が

【47都道府県】のジオラマ作りを楽しみ始

めました。

ある時子ども達は、1枚の模造紙を12人で

囲み製作をしていました。この時子ども達は

「東北地方を皆で作ろう!」と決めてスター

トしていました。

でもやはり12人全員で1枚の模造紙を囲ん

で作るにはとても狭くて上手くいきません。

 

 作った作品を貼りたい場所があっても貼れ

る状態にはありませんでした。

でもそこには多人数で作成するからこその悩

みや気づきがありました。

子ども達は移動してみたり、貼る時には順番

に並ぼうとか、様々な対策を考えながら行動

を進めていました。

しかし、横に移動しても人数が多くて十分な

広さを確保出来ず、又、順番に並んで貼るの

は時間がかかってもったいないし、待つのも

大変。

子ども達はあの手この手で現状改善を試みて

います。

でも新たな手段を用いるも、また新しい問題

が出て来てしまう状態でした。

しかし、子ども達はその悩みをおろそかにす

るのではなく、また次の案を出しては先に進

んでいたのです。

 そして、最終的には

「あ!良い事考えた!東北地方グループと

か、四国地方グループとか、グループ毎に

分かれて作るのはどうかな?」

「良い考え!グループに分かれたら狭くなら

ないし、待つ時間もかからないね。」

(これまでの体験が生かされていました!)

「いいね!その方が3つ一緒に作れる!どう

やってグループ分ける?」

「うーん…、北海道地方は北海道だけで少

ないから2人グループが良いと思う。あと、

東北地方は6つもあるから、3人か4人グ

ループが良いと思うんだけど、どうかな?」

 

この時子ども達は、大人でいう“効率の良さ”

しっかり意識していましたね。

 

さらに子ども達は、仲間の力を認め、個々の

子どもが生かされる方法をとっていたのでし

た。

「○○ちゃんはいつも字を書くのが上手だよ

ね。ここに〜〜って書いて欲しいな。」

「△△ちゃんは色を塗るのがいつも丁寧だか

ら、ここは△△ちゃんにお願いしてもいいか

な?」等と。

 

日常の生活の中で、その子の得意分野や素敵な

ところをしっかり見ており、各々の力を生かす

方法をとっていました。

苦手なところを指摘するのではなく、得意なと

ころを生かす方法を考えて、“協調する事”の

本当の意味も理解していたのです。

 

 子ども達は、6月上旬から始めて、卒園間近

2月までかかって9地区に分かれたジオラマ

を全て完成させたのでした。

 

 

 

 

 

           ☆

 

 子ども達はたくさんの失敗をしながらも試行

錯誤をいっぱいする事で効率の良さもしっかり

学んでいたのですね。

 

 このように子ども達は、自らの体験の中から

“とても難しい事への理解”にまで学びとって

いったのです。

全て、自らの体験で、自ら学びとっていったも

のです。

幼児期の子ども達の器量の大きさを感じます。

 

            ☆

 

 これから始まる2学期は、大きな行事もたく

さんあります。

子ども達はその一つひとつをとても楽しみにし

ていますので、それを生かし、成長に結びつけ

ていきたいと思っております。

そしてこれらの行事の一つひとつも、大人が考

えた事を与えるというやり方はしません。

子ども達が一つひとつの行事を、自分達の行事

として捉えられるよう、一つひとつの事を考え

ながら、本当にやりたい行事とは何か?等と考

えながら実行に移して参りたいと思っておりま

す。

 

  たくさん頭で考えます

  たくさん心で味わいます

  たくさん身体で感じとっていきます    

 

それを子ども達は、楽しくやろうとするのが、

この2学期です。どうぞ、お子さん方のやる気

を支えて頂けますと嬉しいです。

2学期も、どうぞ宜しくお願い致します!

        

| 園長先生のコラム | 17:48 | - | - |
園長室便り7月号

子どもの成長を支えるために

  〜ご家庭と園と共に〜

 

クラス別懇談会では、大変有意義な時間を

過ごす事が出来ました。

ありがとうございました。
 家庭訪問では、個別にお子さんの事を話し

合え、懇談会ではクラスの保護者の方全員

からお子さん方の話をいっぱい聞け、又、

短い時間ではありましたが、グループで子

育ての事を話し合う機会も得る事が出来ま

した。

保護者の方にとっても、ご自分のお子さん

の姿を振り返られる機会にもなったのでは

ないかと思います。

 家庭訪問もクラス別懇談会も、保護者の

方に貴重な時間を作って頂き、本当に感謝

申し上げます。

クラス幹事さん方の影の努力もたくさんあ

りましたね。本当にご苦労様でした。

ありがとうございました。

 私共も、保護者の方お一人おひとりのお

話からたくさんの事を気づかせて頂きまし

た。

個々のお子さんへの配慮が足りなかったと

ころや新しい課題も見つかりました。

又、子どもの器量の高さを再確認する事も

出来ました。

そして、保護者の方々が園の事を理解して

下さり、私共まで支えて頂いている事も強

く感じた機会でもありました。

“とってもありがたい事だなー!!”と、

保護者の方のご支援に感謝の気持ちでいっ

ぱいです。

 懇談会の中で、たくさんの【学び】や

【感動】を頂きました。

の感動がとても嬉しかったものですから、

ここでほんの少しの方ですが、頂きまし

感動をご紹介させて頂きたいと思います。

懇談会でコメントして下さった事を文章に

して頂いたものです。

 

 

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

 

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

 

今回は3名の方をご紹介させて頂きました

幼児期の子どもの、心からの優しさがにじ

み出ていますね。

そして、幼いとはいえ、人と人と関わる事

の大切な思いをしっかりと言葉や態度で表

わせるんだという事も感じました。

 幼児期の子どもは、どの子もとても素直

で優しい思いを心に秘めています。

そして人としての大切な生活の仕方(生き方)

もちゃんと理解出来ていますね。

ただ、幼さ故に変な事もたくさんします。

が、これは生活体験がまだまだ未熟なため

に起こるものですので、これはこれからの

体験で学んでいってくれる事と思います。

いじわるをしたり、イライラをぶつけたり、

仲間が困る事もたくさんします。

でも、その様な中でも心からの優しさ、本

物の思いやりをとても素直に表してくれる

のが、幼児期の子どもかと思います。

 大人が気づかないところでも、このよう

な思いやりをたくさん見せてくれていると

思います。

今回の懇談会でも保護者の方々がお知らせ

下さいましたように、一つでも多く子ども

達の素敵な姿を拾えるように、心して参り

たいと思います。

これからも、お子さん方のご家庭での姿を

お知らせ頂けますと、私共の勉強になりま

すので、ペンをとって頂けますと嬉しいで

す。

 

 新年度がスタートして2ヶ月半。

始まったばかりの集団生活ですが、子ども

達は仲間達の中でたくさんの事に気づき、

たくさんの事を学んでいっている事を感じ

ています。

先の保護者の方のお便りの中にもありまし

たが、元々心に秘めている優しさが本当の

思いやりへとつながっていっている事を感

じています。

生活経験を通して仲間達から互いに学び合

っているのですね。

これからも心に響くたくさんの実体験を大

切にして生活して参りたいと思っておりま

す。

 

| 園長先生のコラム | 18:01 | - | - |
園長室便り6月号

社会生活の第一歩

トラブルやケンカから

 

新しい集団生活がスタートしてから、早2ヶ月が

経とうとしています。

新入児にとっても、クラスの環境というものに徐

々にですが、慣れてきました。

ですから、“仲間が居て何だか楽しい!!”とい

う実感も感じ始めましたね。

でも、思うようにいかない事もたくさんあって、

悲しい!!悔しい!!という思いもいっぱい味わ

機会も増えてきました。

進級児にとっても、新しいメンバーにやっと目を

向けるようになってきたところです。

友だちの名前の呼び方も「あの子」から「○○ちゃん

へと変化してきています。

 ですからこれからは、増々子ども同士の関わり

が増えてきます。

そして、関わりが増えますと、そこには衝突が生

まれてきますね。

当然の事かと思います。

そしてこの衝突(トラブルやケンカ)は教育の大

切な大切な教材となりますので、たくさんたくさ

ん経験してもらいたいと思っております。

これらの経験は、心と頭の成長に結びついていき

ますので、どうぞトラブルやケンカ、アクシデン

トは恐れず、大切な経験と捉えて頂ければと思い

ます。

            ★

 次に年長児・年中児・年少児、それぞれのトラ

ブルの姿をご紹介しますね。

 今回ご紹介します事例は、特別なものではあり

ません。

園生活では、一日中、これからご紹介するような

トラブルやケンカが生じています。その中から、

各々1例ずつご紹介させて頂きたいと思います。

 これらのトラブルやケンカは、辛くて悲しい経

験であっても、無駄な経験ではありません。

必ずそこから子ども達は大切な事を学んでいって

います。

 

【仲間を思いやる事】

【自分の気持ちを相手にしっかり伝える事】

【仲間の思いに耳を傾ける事】

【問題が生じたら解決を図る事】

 

等々、自らの力で学ぶ機会になっていっています。

 

年長児同士のトラブル

 

ちひろちゃんときっぺい君は、互いに側に寄って

は口論となり、毎日トラブルの連続でした。

この時担任は、2人の間に入って両者の思いを聞

きつつも、2人が互いの気持ちに気づきながら言

い合いを続けるのではなく、話し合って問題を解

決していけるような関わりを大切にしてきました。

 5月中旬の頃です。

 きっぺい君は【サクランボの実を守って収穫する】

と、やる気満々でとても張り切って誠先生と毎日

観察を続けていました。ところがやはり、途中で

嫌になり、悩み始めました。

 

これはどの子にも起きる事です。

継続してやり続けるというのは、この幼児期

の子どもにとっては、とても課題が高いので

す。ですから、どの子どもも途中で様々な複

雑な心を味わいます。

でも、幼児期の子どもでも途中で諦めてしま

った思いは、心にモヤモヤとして残ってしま

いますので、そのままには出来ません。

 

そこで、再び担任の出番となりました。

担当していた誠先生との連携を図った関わり方に

入ります。

 

 サクランボの実は今(5月20日現在)100個

以上赤々と熟し始め、順調に育っています。

 ≪5月上旬の頃の事です≫

 きっぺい君は、継続する事に負担を感じ、色々と

悩んでいました。

そこで担任はきっぺい君の思いに耳を傾けようと、

相談を持ちかけました。

 

担任:「きっぺい君、最近サクランボチームどう?」

きっぺい:「うーん…」と、目に涙を溜めています。

担任:「サクランボチームのきっぺい君のノート見

      せてもらったけど、毎日頑張っていてすごい

      なって思ったよ。」

    と話をすると、目から大粒の涙を流ました。

きっぺい:「あのさ、サクランボを育てるのは初め

        ての事だから出来るか分からない。不安。」

担任:「そうなんだ。出来るか分からないかもって

      不安だったんだね。教えてくれてありがと

    う。」

きっぺい:「でも、頑張ってみたい気持ちはあるから

         やめない。」と、継続して続けていこうと

         する意志もしっかりと伝えてくれました。

担任:「そっか。難しい事もやめようって思うんじゃ

      なくて頑張りたいって思うきっぺい君の気持ち

      が素敵だよ。」

担任の言葉に頷くきっぺい君。

担任ときっぺい君とのやりとりをじっと見つめていた

のは、ちひろちゃんでした。
様子を気にしてくれながらも、話しかけるのではなく

向かい側からじっと見守ってくれています。

担任:「初めての事に挑戦するのは、大人でもとって

      もドキドキするんだ。だからきっぺい君の気

      持ちとってもよく分かるよ。」と、言葉を伝

      えると向かいにいるちひろちゃんも

   「うんうん」頷いています。

 

きっぺい君が不安な気持ちから涙を流していると、

静かにちひろちゃんがやってきました。

そして最初は、話しかけるかそっとしておくか迷い

ながらも「きっぺい君、どうしたの?」と声をかけ

てくれました。

も、顔を背けて言葉を返す事が出来ない状況の

です。

ちひろちゃんは、そのようなきっぺい君の思いも察

知したのか、なんども「どうしたの?」と、聞く事

はせず、「何かあったのかなぁ…」「どうしたのかなぁ…」

と、小さい声で呟きながらきっぺい君の近くを歩

ちひろちゃんの姿がありました。
そこで、きっぺい君に代わって担任が状況を話す事

にしました。
 

担任:「ちーちゃん、きっぺい君の事を気にかけて

      くれていたんだね。近くでお話をしてくれた

      り、「どうしたの?」って聞いてくれたりし

      てありがとうね。今、涙していて、きっぺい

      君の言葉でお話する事が難しいから、私が話

      してもいいかな?」
     「きっぺい君ね、今サクランボチームを一生懸

      命頑張っているんだけど、初めてサクランボを

      育てるから不安な気持ちもたくさんあったんだ

      って。」

ちひろ:「そうだったんだ。

    確かにドキドキするよね。」

担任:「うん。ちーちゃんもきっぺい君の気持ち分かっ

      てくれてありがとうね。」

ちひろ:「分かったよ!」と、今まで遊んでいた場所に

       戻り、何やら作り始めました。
       すると数分後、

    きっぺい君のところへ来てくれ、

ちひろ:「きっぺい君、大丈夫だよ。ちーがきっぺい君

        が頑張れるようにって、お守り作ってきたか

        らね。」

きっぺい:「えっ?」

ちひろ:「はい!お守り。きっぺい君、サクランボチー

        ム頑張ってね。」と、自由画帳で作ったメダ

        ルのお守りをきっぺい君に手渡してくれまし

     た。


“きっぺいくんがんばれ!”の文字ときっぺい君のイラ

ストが描かれていました。


担任:「きっぺい君の顔が明るくなった!ちーちゃんが

      きっぺい君にお守りを創ってくれて、その

    パワーが届いたのかな?」

きっぺい:「うん、嬉しい…」と、しばらくメダルを

     見つめていました。

 

その翌日の出来事です

きっぺい君は登園してくるなり、部屋の片隅でちひろ

ちゃんと何やら話をしていました。

きっぺい:「ちひろちゃん、きっぺいがちひろちゃん

      に時々嫌な事言ったり、意地悪しちゃう

      事があったよね。強い言葉で話したり…」

ちひろ:「うん。ケンカしちゃった事もあったよね。」

きっぺい:「いやな気持ちにさせてごめんね。ついつ

      い言っちゃってさ。」

ちひろ:「大丈夫だよ。ちーもケンカして怒ったりし

     た事ったから、ごめんね。」

きっぺい:「大丈夫だよ。」と、嫌な気持ちにさせて

      しまた事を振り返りながら、自分の気

      持ちをしっかりと伝えていたのです。


そしてちひろちゃんも。きっぺい君の目をしっかりと

見つめ、決して責めたり、怒ったりする事もなく、

きっぺい君の思いを受け止め、自身の事も振り返りな

ら自分の思いを伝えていたのです。

今回のアクシデントは、これまでの2人の間で生じて

いた論についてまで互いに振り返っていたのでした。
やはりこれまでの2人の間の口論は、無駄ではなかっ

たのすね。
幼い年齢であっても、自分のやった事はちゃんと自覚

してます。

今回の体験は2人の子どもの心を、少しではあります

が、優しさや逞しさに結びついていったものと思いま

す。

| 園長先生のコラム | 16:22 | - | - |
園長室便り6月号のつづき〜

年中児間のトラブル

 

 5月10日・2便のバス待ちの時間。遊びの

での来事です。

ままごとコーナーではるなちゃんが遊んでいま

た。

暫くするとひよりちゃんの大きな泣き声が。

ひよりちゃんは4月に入園したばかりの新入児

す。

 

担任:「どうしたの?ひよりちゃん。」と、

    すぐにか寄り、声をかけました。

ひより:「あの女の子が私を蹴っ飛ばしたの…。」

     すと側で遊んでいた進級児のゆら

     ちゃんが心配してかけ寄り、

ゆら:「どの子?」と、ひよりちゃんの声に耳

    を傾けめました。

ひより:「あの子。」と、指を差した先には

     はるなちゃんが。

ゆら:「はるなちゃんがひよりちゃんのところ

    を蹴っばしたんだね。でも、どうし

    て蹴っ飛ばしたのかな?」

      と、はるなちゃんの理由に耳を傾け始め

    ました。

はるな:「だって、はるなちゃんが遊んでいた

    ところ入ってきたんだもん!」

ゆら:「そうか、それは嫌だったよね。」

 

      と、はるなちゃんの気持ちに共感しなが

   らひよりちゃんにはるなちゃんの気持ち

   を伝えてくれていました。

ゆら:「ひよりちゃんは、混ぜてって言わなか

    ったの?」と、ひよりちゃんへ。

ひより:「言ったよ。」

ゆら:「はるなちゃん、ひよりちゃんは混ぜて

    って言ったんだって。」

はるな:「うん聞こえてた。でも、はるなが返

    事する前に勝手に入ってきたんだもん。」

ゆら:「そうだったんだ。ひよりちゃんが勝手に

    入ってきたからはるなちゃん嫌な気持ち

    になったんだね。」

 

      はるなちゃんはゆらちゃんと会話してい

   くうちに目には涙がいっぱいに。

      ひよりちゃんのことを泣かせてしまった

   のに、責める事なく理由を聞いてくれた

   ゆらちゃんの気持ちがとても嬉しかった

   ようです。

      すると、

ゆら:「ひよりちゃん、はるなちゃんはひより

    ちゃん混ぜてっていう言葉聞こえて

    いたんだけど、お返事する前に入って

    きたから嫌な気持ちになったんだって。」

    と、ひよりちゃんへ。


       ひよりちゃんは黙ってゆらちゃんの話

    を聞いていました。すると、

はるな:「ひよりちゃん、ごめんね。」と、

    はるなちゃん。

       すると、

ひより:「ごめんね。」と、ひよりちゃんも自ら

    の言葉で。

              ★ 

 大人の出番がほぼなく、子ども同士でトラブル

の解決を図っていました。

はるなちゃんとひよりちゃんは互いに言葉が足

りなくてトラブルになっていました。

でも、一歩距離を置いていたゆらちゃんは、冷

静な状態で状況判断をしっりととってくれて

いました。ゆらちゃんが言葉の架け橋となって

くれた事で互いの気持ちを知る事が出来、心か

ら自分の事をかみしめる事が出来ていた2人で

した。

問題解決後の2人は、何事もなかったかのよう

に各の遊びに戻っていきました。

             ★

進級した子ども達は、年少の時の1年間でたく

さん経験を積んできました。

ケンカやトラブルは日常茶飯事でした。

ですから、その都度、【一方的な責め方はせ

ずケンカやトラブルには必ず原因がある事に

気づかせる】とか、

【互いの思いを言葉にして相手に伝える事】

とか、

【自分の思いは相手に伝わるように話す】、

さらに

【お互いに心がすっきりする為にはどうした

ら良いのか】

等々、を常に意識して子ども達と関わってき

ました。

子ども達は、体験の中からしっかりと大切な

事を吸収していたのですね。

          ★

ただ、いつもいつも今回の様に子ども同士で

問題解決が図れるか?と申しますと、そうで

はありませんね。

状況によっては大人が入らなければならない

時もたくさんあります。

又、同じ様なトラブルに遭遇しても、自分の

遊びを優先して仲間の援助に入れない時もあ

ります。これらも全て経験です。

 

これからの1年もこれらの体験を大切にして

関わって参りたいと思っております。

 

4月下旬。

やっと自分の気持ちを言葉や態度で表わす事が

出来る様になって参りました。

その分、関わりも増え、トラブルやアクシデン

トもたくさん起き始めています。

 

 2人の子どもが発砲スチロール製のブロック

を高く積み重ねていました。

そこへもう1人の子どもが“楽しそう!”と思

ってそのまま入り込み、3人でブロック積みを

楽しんいます。

勝手に入り込む状況になりますが、まだそこに

は気づく3人ではなく、そのまま高く重ねる事

を楽しんでいます。

 ところが、その高くなったブロックが壁状と

なっており、とても魅力的に映ったのでしょう。

他の子が勢いよく体当たりしてきました。

体当たりの結果、バラバラになったブロックに

も魅力を覚え、大喜びしております。

 このような姿は、入園当初にもたくさん見ら

れていました。

でも、4月下旬から5月上旬頃になりますと、

ちょっと違った姿が見られ始めました。

ブロックを倒された3人の顔が曇り始めたので

す。

すると、勢いよく体当たりをした子どもも、そ

の3人の表情に気がついたのです。

そして「ごめんね。」と。とても素直に謝って

いました。

 ここからは担任の出番です。

 

担任:「3人で頑張ってブロックを高くしてい

    たのが壊れてしまったね。どうしよう

    か?」と、体当たりを楽しんだ子ども

    に。

子ども:「作り直す!」と、少し考えて解決策

    を。

このようにして、問題解決の一歩を踏み出した

ども達です。

担任:「高いブロックの壁は面白いもんね。だか

      ら倒したくなるもんね。でも、よく気が

    ついたね。ブロックを重ねていたお友

    だちが悲しい顔になっていたね。

      そして、作り直した方がいいって考えた

    んよね。ちゃんと考えられる子どもで

    私も嬉しいです。私も作り直すの手伝い

    ますよ。」

ブロックを倒された3人もすぐ気持ちを受け入れ、

一緒に直し始めました。
ところがです。
皆でやり直したブロックの壁が完成するや否やま

別の子どもがスピードで体当たりをして、崩れ

た様を楽しんでいます。

そこで今度は、5人で、小さな話し合いをしまし

た。
まだまだ年少の子ども達は、他人の思いより自分

喜びの方を優先して行動に出ますので、同じ様

な事がどのクラスでも生じています。

これまで、今回のような体験を地道に積み重ねて

ました。

そうしますと、5月下旬頃になりますと、次のよ

な姿も見られるようになって参りました。

| 園長先生のコラム | 16:19 | - | - |
園長室便り6月号つづき〜2

4人の子ども達がままごとコーナーで、それ

ぞれの遊びを楽しんでいました。

そのうち1人の子が他の子が使っていた物が

欲しくなり、軽く叩いてしまいました。

叩かれた子どもは悲しくなり、又怒りもこみ

あげ、その場に立ち尽くしていました。

するとその姿を見ていた他の子どもがその子

の為に色々と気配りを始めたのです。

自分の物やままごとセットの中から使えそう

な物を引っ張り出してきて渡しています。

でも、それを受け入れられる事はありません

でした。腕を押さえたまま動かないでいます。

すると、それまでの一部始終を見ていた子が

「違うと思う。叩かれて嫌だったと思う。」

と呟いています。

しっかりと状況を理解していたのですね。

そして、腕を撫でたり背中や頭を撫でてくれ

ています。

すると、固かった表情は柔らかくなり、再び

遊びに戻る事が出来たのです。

          ★

まだ、園生活が始まって1ヶ月足らずの出来

事ですが、集団生活の中から仲間同士で学び

合っている事を感じております。

 

          ★

 

最後になりましたが、家庭訪問では大変あり

がとうございました。保護者の皆様方とお子

さん一人ひとりの事を共に考える貴重な時間

となりました。

これからの園生活に生かして参りたいと思っ

ております。

| 園長先生のコラム | 17:06 | - | - |
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